間取りについて考える(1)

鍼灸院開業に伴う関係法規

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鍼灸院を開業する際、開設届けを開業した地区を管轄する保健所へ提出します。

その際、鍼灸院全体の平面図(間取り図)を提出する必要があります。

間取りにについては特に決まりはありませんが、施術室及び待合室の広さは法律で定められています。

施術室・待合室の広さ

施術室は6.6㎡以上、待合室は3.3㎡以上の面積が必要です。

更に、施術室は面積の1/7以上に相当する部分を外気に開放できるか、これに代わる適当な換気装置(つまりは換気扇ですね)があることとされています。

他にも細かい決まりがありますが、ここでは触れずに進めます。

 

インターネットで物件探し

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鍼灸院開業にあたり、部屋の広さや窓の大きさまで法規で定められている以上は、これを守る義務があります。

保健所はこういった条件を満たしていない場合、申請を許可してくれません。

ですから鍼灸院を開業する場合、これらの条件を満たしている物件を探さなくてはいけません。

今回の私のように自宅での開業であろうと、テナントを借りての開業であろうと、ほとんどの方がインターネットの不動産サイトで検索して探すと思います。

不動産サイトで間取り図を確認することができるので、それを見て前述した法規で定められた条件を満たしているかチェックします。

テナントを借りる場合は、自分の自由に施工すればいいだけなので問題ありません。

しかし、事務所使用が許可されたマンション(アパート)等で営業をする場合、しっかりと間取りを確認する必要があります。

間取り図からわかる情報

たとえば間取り図Aをご覧ください。

間取り図:A

これはワンルームと呼ばれるタイプで、キッチンと部屋が1つになっています。

全体で洋室10.68帖とあります。

広さの表記(帖)ですが、関東、関西で多少の違いはありますが、ここでは関東に合わせてみたいと思います。

この物件の場合、小さめの関東(江戸間)で計算しても16㎡以上あります。

ということは、この洋室を施術室とする場合、法規の6.6㎡以上をクリアできます。

問題は待合室の3.3㎡です。

間取り図には玄関が描かれていますが、その面積が記載されていません。

もしこの玄関が3.3㎡以上あれば、幸い部屋との間にドア(仕切り)があるので、保健所に相談してみるのも一案です。

このような間取り図はかなり適当なので、この図から想像することはできません。

こうなってはこの物件を内覧しなければ、玄関の面積がわからないといったことになります。

ワンルームマンションを2部屋に分ける

玄関が待合室として認められない可能性があるので、プランBを考えてみます。

プランBとして、10.68帖の洋室を2つに分けるというのはどうでしょう。

うまくパーテーションで仕切って、2部屋として使えないでしょうか。

16㎡以上あるのですから、半分にしても1部屋8㎡を確保できます。

この方法は、机上では問題ないのですが、実際はそう簡単にはいきません。

難しいのはその仕切り方です。

パーテーションを置くだけで、問題ないと判断する自治体と、壁でないと許可できないと判断する自治体があるのです。

保健所にダメだしされた理由

私が以前借りていたテナント(内装有・変更不可)では、待合室と施術室の間に仕切りがなかったので、管轄する保健所にはカーテンで仕切ると説明しました。

しかし、保健所からの回答は「ひらひらしているものはだめだ」ということでした。

保健所に相談の結果、アコーディオンドアなら強度があるので、ドアとして(仕切りとして)認めると伝えられました。

しかたなく私は、待合室と施術室の間にピッタリサイズにオーダーしたアコーディオンドアを取り付けました。

この時は最終的に許可が下りたのでよかったですが、これが壁とドアを作れなどと言われては引っ越すしかありません。

こんなことにならないように、大きな部屋を仕切って2部屋として使用する場合は、前もって保健所としっかりとした打ち合わせをしておく必要があります。

もっとも、そういった心配のないようにワンルームではなく、1K以上の部屋を選ぶといった方法もあります。

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。