鍼灸院の選び方(1)

鍼灸院の選び方(1)

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鍼灸院選びのポイント

病院選びが難しいといった話をよく聞くと思いますが、鍼灸院(しんきゅういん)選びはそれよりも難しいと思います。

ここでは初めて鍼灸院を選ぶという方に、色々な鍼灸院とその選び方のポイントを解説します。

街を歩いていると次のような、3種類の鍼灸院と書かれた看板を見ることがあります。

  1. 鍼灸整骨院
  2. 鍼灸院(針灸院)
  3. 鍼灸あんま指圧マッサージ

上からよく見かける順番にしました。
これでは、いったい何が違うのか分かりにくいです。

名称の違うわけ

名称が違うのは、そのお店で働いている人の免許の種類によって決められているためです。
お店の名称と免許の種類の関係は次の通りです。

鍼灸院(針灸院):はり師・きゅう師
(国家資格・厚生労働大臣免許)

整骨院(接骨院):柔道整復師
(国家資格・ 厚生労働大臣免許 )

あんま指圧マッサージ:あんま指圧マッサージ師
(国家資格・ 厚生労働大臣免許 )

はり師ときゅう師の資格は一緒に取るのが通例なので、一般的に「鍼灸師(しんきゅうし)」と呼ばれます。

柔道整復師は「柔整師(じゅうせいし)」、あんま指圧マッサージ師は「マッサージ師」と呼ばれます。
それぞれ専門とする施術があります。

施術の種類

鍼灸師は「はり」「きゅう」を施術します

※なんとなくイメージできるのではないでしょうか。

※はりを刺すのは痛そうで怖いという人が多いです。

※お灸は火傷(ヤケド)が熱そうで怖いという人が多いです。

 柔整師は「柔道整復術」を施術します

※イメージすることは難しいと思います。

※「柔道整復術とは」で検索してみてください。

※保険の使えるマッサージ店としての利用が目立ちます

マッサージ師はマッサージを施術します

※1番イメージしやすいのではないでしょうか。

※最近はこういった看板を見なくなりました

※リラクゼーション系にお客さんを奪われる傾向にあります

このような免許を複数持つ人、1つだけの人、いろんな人がいます。

そのために看板に書かれる肩書きがお店によってバラバラなわけです。

例えば鍼灸整骨院では「はり師・きゅう師」に加え、「柔道整復師」の免許を持った方が働いているのです。
あるいは、どちらか1つを持っている方が複数人で働いていることもあります。
例えば、はりきゅうの免許を持っている人と、柔道整復の免許を持っている人が働いていると、鍼灸整骨院を名乗ることができます。

街中にあふれるマッサージ店

最近増加している派手な看板が目立つマッサージ店は、ここに紹介した「あんま指圧マッサージ」とは違います。
「1時間2,980円!」などと看板にある店は、リラクゼーション系であり、働いている人は専門性のない、普通のアルバイトさんです。
こういった業態は他にも「整体」「カイロプラクティック」など、免許が無くても参入できるとして、独立開業されたい人達に人気です。
これは、調理師免許がなくても飲食店ができるのと似ています。

よく誤解されますが、飲食店でお客さんに料理を提供するのに免許は必要ありません。

しかし、調理師免許を持っていると就職に有利であったり、お客様に対しても専門知識があるこをアピールすることができるといったメリットがあります。

同じように、整体やカイロには民間資格(漢字検定とか、ご当地検定のようなもの)があり、お客さんに対して専門知識があるということをアピールすることもできます。

一般的にお客様はどれが国家資格で、どれが民間資格なのかご存じないので、何か肩書きを持つということは商売をするうえでは重要かもしれません。

健康保険は使えるのか

鍼灸整骨院や鍼灸院を利用しようと思われる方が、まず気にされるのが健康保険が利用できるかどうかではないでしょうか。

例えば私の鍼灸院では健康保険が利用できない自費診療スタイルですから、料金は最低でも6,000円からとなります。

ところが、健康保険を使えるような鍼灸整骨院では500円ほどで施術を受けることができます。

鍼灸院の選び方(2)では、健康保険取り扱いや適応疾患など、法律に定められているポイントを説明いたします。