鍼灸を否定する人

世の中には鍼灸という技術を信じている人が少し、信じない人が多くいらっしゃいます。
これは、UFOを信じる人と、それを信じない人と似ています。
また、幽霊を信じる人と、それを信じない人とも似ています。
鍼灸を信じる人は、UFOや幽霊を信じる人よりも少ないのではないでしょうか。
鍼灸を信じない人達は、科学的な根拠を出せと言いますが、鍼灸を信じている人(鍼灸師含む)は東洋医学は不思議な世界であり、神秘のベールに包まれていて科学では立証できないと返します。
中には科学的に立証しようと躍起になっている鍼灸師もいるようですが、そんなことはする必要ありません。
科学者でもない鍼灸師が何を証明できるというのでしょうか。
鍼灸は医学ではありません
鍼灸は医学ではありません。
鍼灸師は医師の免許を取得せずとも、鍼灸師の免許だけ取得すれば鍼灸師を名乗れます。
ここを勘違いしている鍼灸師が多いのではないでしょうか。
医学と鍼灸は全くの別物なのですから、医学と比較されることもない筈です。
医学と肩を並べたいなら、鍼灸師の免許を取得するためには医師の資格が必要というふうに制度を改めるべきです。
医学でいうところのエビデンスっぽいものを集めて、「ほら、鍼灸は効果あるでしょっ」と必死でアピールしているのを見ていると、情けないやら恥ずかしいやらです。
健康保険が使えることも理解できません。
日本では医療費が膨らみ、健康保険制度は破綻するといわれているのに、鍼灸に保険を適用するなど馬鹿馬鹿しいかぎりです。
一刻も早く、鍼灸が保険適用から外されることを願ます。
自信を持てない鍼灸師
世の中の鍼灸師はよほど自信がないのか、自分のやっていることを誰かに認めて欲しくて仕方ないようです。
「先生凄いっ!」とでも言って欲しいのでしょうか。
そういった欲にまみれた鍼灸師が必死になって鍼灸を語れば語るほど、詐欺的な発言が増える傾向にあり、技術の上達がなによりも大切だと考えている私のような鍼灸師にはいい迷惑です。
自分のお客さんが信じていてくれれば、それで十分ではないでしょうか。
鍼灸を医療だと言うなら、せめて医師の免許を取得するべき
鍼灸を信じていない人達に意見を言いたいなら、最低限の医師の免許を取ってからにするべきです。
必要な医療の知識もないのに、あれこれ言っても子どもだって聞く耳を持ちません。
こんなことを書くと「お前は鍼灸師だろ、どっちの味方だ」と言われそうですが、どっちの味方でもありません。
私にとって大切なのは、私を信じて通ってくださるお客さんだけです。
そもそも私は鍼灸を医療だなんて思っていません。専門学校で学ぶ知識など、勉強量でいえば普通レベルの高校受験以下です。その程度の知識で医療を学べるとは、到底思えません。
医学と鍼灸の関係を図にすると図Aのようになります。

この状態がよいのです。こうでないと鍼灸の存在にも意味がありません。
それを、医学に近づこうとするからおかしなことになるのです。科学的な根拠なんて必要ないし、医学界に認めてもらう必要もありません。
鍼灸は鍼灸です。
医学では対応できない症状を診させていただくのが、鍼灸師の仕事ではないでしょうか。
こんなふうに考えることができる鍼灸師が増えることを望みます。