鍼灸院の選び方(1)

鍼灸院の選び方(1)

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鍼灸院選びのポイント

病院選びが難しいといった話をよく聞くと思いますが、鍼灸院(しんきゅういん)選びはそれよりも難しいと思います。

ここでは初めて鍼灸院を選ぶという方に、色々な鍼灸院とその選び方のポイントを解説します。

街を歩いていると次のような、3種類の鍼灸院と書かれた看板を見ることがあります。

  1. 鍼灸整骨院
  2. 鍼灸院(針灸院)
  3. 鍼灸あんま指圧マッサージ

上からよく見かける順番にしました。
これでは、いったい何が違うのか分かりにくいです。

名称の違うわけ

名称が違うのは、そのお店で働いている人の免許の種類によって決められているためです。
お店の名称と免許の種類の関係は次の通りです。

鍼灸院(針灸院):はり師・きゅう師
(国家資格・厚生労働大臣免許)

整骨院(接骨院):柔道整復師
(国家資格・ 厚生労働大臣免許 )

あんま指圧マッサージ:あんま指圧マッサージ師
(国家資格・ 厚生労働大臣免許 )

はり師ときゅう師の資格は一緒に取るのが通例なので、一般的に「鍼灸師(しんきゅうし)」と呼ばれます。

柔道整復師は「柔整師(じゅうせいし)」、あんま指圧マッサージ師は「マッサージ師」と呼ばれます。
それぞれ専門とする施術があります。

施術の種類

鍼灸師は「はり」「きゅう」を施術します

※なんとなくイメージできるのではないでしょうか。

※はりを刺すのは痛そうで怖いという人が多いです。

※お灸は火傷(ヤケド)が熱そうで怖いという人が多いです。

 柔整師は「柔道整復術」を施術します

※イメージすることは難しいと思います。

※「柔道整復術とは」で検索してみてください。

※保険の使えるマッサージ店としての利用が目立ちます

マッサージ師はマッサージを施術します

※1番イメージしやすいのではないでしょうか。

※最近はこういった看板を見なくなりました

※リラクゼーション系にお客さんを奪われる傾向にあります

このような免許を複数持つ人、1つだけの人、いろんな人がいます。

そのために看板に書かれる肩書きがお店によってバラバラなわけです。

例えば鍼灸整骨院では「はり師・きゅう師」に加え、「柔道整復師」の免許を持った方が働いているのです。
あるいは、どちらか1つを持っている方が複数人で働いていることもあります。
例えば、はりきゅうの免許を持っている人と、柔道整復の免許を持っている人が働いていると、鍼灸整骨院を名乗ることができます。

街中にあふれるマッサージ店

最近増加している派手な看板が目立つマッサージ店は、ここに紹介した「あんま指圧マッサージ」とは違います。
「1時間2,980円!」などと看板にある店は、リラクゼーション系であり、働いている人は専門性のない、普通のアルバイトさんです。
こういった業態は他にも「整体」「カイロプラクティック」など、免許が無くても参入できるとして、独立開業されたい人達に人気です。
これは、調理師免許がなくても飲食店ができるのと似ています。

よく誤解されますが、飲食店でお客さんに料理を提供するのに免許は必要ありません。

しかし、調理師免許を持っていると就職に有利であったり、お客様に対しても専門知識があるこをアピールすることができるといったメリットがあります。

同じように、整体やカイロには民間資格(漢字検定とか、ご当地検定のようなもの)があり、お客さんに対して専門知識があるということをアピールすることもできます。

一般的にお客様はどれが国家資格で、どれが民間資格なのかご存じないので、何か肩書きを持つということは商売をするうえでは重要かもしれません。

健康保険は使えるのか

鍼灸整骨院や鍼灸院を利用しようと思われる方が、まず気にされるのが健康保険が利用できるかどうかではないでしょうか。

例えば私の鍼灸院では健康保険が利用できない自費診療スタイルですから、料金は最低でも6,000円からとなります。

ところが、健康保険を使えるような鍼灸整骨院では500円ほどで施術を受けることができます。

鍼灸院の選び方(2)では、健康保険取り扱いや適応疾患など、法律に定められているポイントを説明いたします。

鍼灸院廃業手続き・税務署編

鍼灸院廃業(開業)に伴う手続き

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鍼灸院を閉めるにあたって、いくつかの関係当局で手続きをする必要があります。

鍼灸院ですから、まず最初に思い浮かぶのは保健所です。

次に、個人事業主でもあるわけですから、税務署です。

これは、鍼灸院を閉院するときだけでなく、鍼灸院を開業する場合も同じです。

保健所での手続きについては、以前書いた【鍼灸院を開業・廃業する手続き】という記事を参考にしてください。

さて、税務署での手続きについてです。

そもそもなぜ税務署に届けを出しているのか。

それは、 税金を納めるためです。鍼灸院といえども個人事業ですから、売上に応じて税金を納めなくてはけません。

消費税や所得税を納めるために税務署に届けを出し、一年間の所得に応じた税金を納めます。

通常は店舗の所在地を管轄する税務署に届けますが、自宅住所の所在地でもかまいません。私の場合は店舗所在地を管轄する税務署へ届けています。

1回目の店舗の引越しの際、新しい店舗の住所を管轄する税務署へ変更しました。

税務署には開業から今までのデータが保存されているので、そのデータを引き継ぐことができます。その際に必要な書類は、【所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書】というもの。

個人事業主が事業所を移転(納税地が変わるような移転)をする際に必要な書類です。

開業(廃業)の際は【個人事業の開業・廃業等届出書】といったものを提出します。ただの1枚の紙で、内容は開業も異動もほぼ同じです。

  1. 納税地(店舗の住所のこと)
  2. 氏名
  3. 生年月日
  4. 個人番号(マイナンバー)
  5. 職業(いくつも事業しているひとは、一番売上のいいもの)
  6. 屋号(私の場合は院名ではなく、別にあります)
  7. 異動年月日
  8. 異動前の納税地
  9. 異動後の納税地
  10. 事業所等の所在地及び事業内容

同じものを4枚書きます。

異動前の税務署、異動後の税務署にそれぞれ2枚ずつ送ります。

そして、それぞれの税務署から控えを1枚送り返してもらい、保管します。

4番に個人番号とあります。  最初はありませんでしたが、途中からマイナンバーを記入する欄が設けられました。

この様式の現物は国税局のホームページにあります。

【所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書】で検索してみてください。

これから開業される方は、

【個人事業の開業・廃業等届出書】で検索してみてください。

屋号=鍼灸院の名称ではない

私が、6番の屋号のところを、鍼灸院の名称にしていないのは理由があります。

それは、鍼灸院だけが事業としてやりたいことではなく、他の仕事でも利益を得る可能性があるからです。

その際の請求書や領収書が「ほにゃらら鍼灸院」では格好が付かないですし、先方も困惑すると思われます。

もし、鍼灸院以外で利益が上がる可能性があるなら、鍼灸院の名称以外をおすすめします。

その際は、事業の概要の枠へ、鍼灸院と他にやるかもしれないことを全部書いておきます。

もし、ここに書いていないことで利益を得た場合は、確定申告の際にその事業内容を書いて提出すれば大丈夫です。

このあたりのことは、税務署に電話で聞けば詳しく説明していただけますので、ご安心ください。

また、【個人事業の開業・廃業等届出書】には、職業欄もありますが、私の場合は「鍼灸師」と書いて提出しました。

おそらく何でもいいと思われます。

下の画像をご覧ください、職業欄とその横にあるのが先述した屋号の記入欄です。

個人番号とあるがマイナンバーを記入するところです。

 税金滞納にご注意ください

この記事を書いている10月中旬、この届けを出す準備は全くしていません。

それどころか納め損ねている税金もあるので、早々に納めたいと思います。

私のようにいい加減だと、税金納め忘れで通知が来ます。

みなさんはくれぐれも気をつけてください。

ちゃんと利息をつけて納めることになります。

ついに決まった物件の間取り

やっとめぐり合えた物件

前回記事で、ついに契約した物件があることを書きました。まず、その物件の間取りをご覧ください。

この間取りは4LDKと呼ばれる間取りです。

占有面積は95㎡。

室内はリホーム直後ではありませんが、すばらしくキレイな状態です。

築6年ということもあり、設備も新しいものです。

この間取りに描かれていませんが、手を入れることが楽しみな庭も十分な広さがあります。

この物件の家賃は予算いっぱいです。

それでも契約することにした決め手がありますので、その決め手となったポイントを紹介します。

  1. 十分に広い間取り
  2. 自由にしていいと言われた庭
  3. 静かで緑のある環境
  4. 周辺にある一戸建てが、全て賃貸で気が楽
  5. 一戸建てが立ち並ぶ静かな周辺環境
  6. 区画の性質上、物件前の道路は周辺住民以外の車・人が通らない
  7. キレイな外装と内装
  8. 内装がキレイにも関わらず、ペット可
  9. 駐車場付き(車2台を停めることができる)
  10. 鍼灸院として使用することを大家さんが許可してくださった

ざっと10個ほど挙げましたが、決断するにあたって、最も決め手となったのは10番目の「鍼灸院としての利用を大家さんが許可してくださった」です。

許可を頂くことで、この物件の写真を堂々とホームページに載せることができます。

大家さんにばれないようにコソコソする必要もありませんし、近隣住民の方々にも堂々と対応することができます。

4番の「気が楽」というのは、周りが皆んな賃貸なら、古い住民のしきたりに従う必要もないなどです。

しかしながら、この物件に決めるにあたって、妥協した部分もあります。どういったところを妥協したのか、その部分も紹介します。

  1. 妻の通勤時間がドアtoドアでギリギリ1時間
  2. 私のアルバイト先までドアtoドアで1時間30分
  3. 駅まで徒歩25分。
  4. 駅までの道のりがアップダウンが酷く、電動自転車購入必須
  5. 町の人口は少なく、商売に向いているとはいえない
  6. 今の鍼灸院から40キロ以上離れるので、今のお客さんは通い辛い
  7. 夫婦共々、実家から遠くなるので、実家との行き来が辛い
  8. コンビニやスーパーに行くにも車が必要
  9. オール電化のため、調理器具は一部買い直す必要がある
  10. 今の自宅であるマンションの10階と比較して、防犯が心配

妥協した部分も、10個ほど挙げてみました。

これらを妥協したからこそ、決め手となった項目を手にすることができたので、満足しています。

今のお客さんが通い辛くなるといった部分ですが、一部のお客さんは「それでも通う」と言ってくださいます。これまで、他と違う治療方針や治療方法を貫いてきて良かったと思いました。

いよいよ来月(2017年11月)は引越しです。

鍼灸院を閉める手続きも進めなくてはいけません。鍼灸院を引き渡すための日取りは決まりました。

まだ予約は受けています。今日も新しい予約が入りました。

ギリギリまで営業し、なるべく早く新天地で再開します。

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。

物件はめぐり合わせ

内覧することになった物件

不動産サイトでの検索条件を緩和させたところ、これまで計画していたマンション・アパートだけでなく、一戸建て物件も視野に入ってきました。

しかし、マンション・アパートの時と同じように、候補の物件が出てきても、そのほとんどが周辺環境が悪くて見送りました。

そんな中、1件だけ内覧するところまで進んだ物件が、前回記事の1番最後に紹介した間取りの物件です。

ぐるっと建物を囲んだ庭は、写真ではそこそこ広く見えますし、和室から縁側越しの眺めはなかなか良いものです。写真は不動産検索サイトで見ることができました。

この物件の場合、玄関を上がった所のホールを待合室にして、和室を施術室にすることになります。

写真で見る和室の雰囲気もよく、施術室にはもってこいです。

この土地全体が高く盛り上がっているので、リビングの下に駐車場があります。

リホームしていないため、内装は新品ではありませんが、写真で見る限りそこまで汚くもありません。

駐車場もあるので、駐車場代も節約できます。

ネットで周辺環境を確認しましたが、航空写真では確認できるものの、Googleストリートビューでは撮影されていない地域でした。

家賃も予算内に十分おさまるので、妻と相談の結果、この物件を内覧することにしました。

一戸建て物件を内覧してみて

当日は住所が分かっていたので、現地で不動産仲介業者と待ち合わせることにしていました。

約束の時間よりも早くに現地に到着したので、物件の周辺道路や駅までの道のりを確認することにしました。

まず閉口したのはこの物件の前の道が狭かったことです。

ネットの航空写真ではわからなかったのと、不動産検索サイトにあった写真で見るともっと広く見えていたので驚きました。

周辺環境に関してはGoogleストリートビューで下見していたので、それを実際に確認するために車を走らせました。

周辺環境についてはおおよそ思っていた通りだったので、ひとまずは良しとします。

しかし、物件前の道が少し狭すぎることが気になりました。

Googleストリートビューの撮影車が入っていかなかったのもうなずけます。

時間になり、不動産仲介業者の担当者の方が来られたので、内覧させていただきました。

全体のイメージとしては、思っていたよりも古く、傷みが酷いといった印象です。オーナーに許可をいただいて、ある程度は内装に手を入れる予定でしたが、予算でいえば30万円ほどかけても足らないといった傷み具合です。

庭も思っていたよりも小さく、狭いといった印象です。

これでは家賃を10%以上下げてもらえないと、とても契約する気にはなりません。

私達の条件としては、家賃の10%以上ダウンと室内を自由に改装できること。それと庭を自由にさせてもらうことです。

幸い、この物件はずっと賃貸なので、周辺住民の方々も「あの家は賃貸」と認識しているため、近所付き合いで疲弊するような心配はなさそうです。

この物件、結論は家賃交渉が上手くいかず、決別しました。

物件はめぐり合わせ

Photo by Pietro De Grandi on Unsplash

先の契約に結びつかなかった物件ですが、このときの不動産仲介業者の担当者に、「家賃の上限はここまで出せる。しかし、そこまで出すにはそれ相応の良い物件でないとだめだ」と伝えました。

この時伝えた家賃の上限は、契約に結びつかなかった先の物件の家賃と比較すると、48%も高い水準です。

この上限は、本当のギリッギリの上限です。

自宅兼鍼灸院として、収入が上がることを前提とした条件のため、中途半端な物件ではまず契約することはありません。

そう伝えたところ、その担当者が1件案内したい物件があるというので、何の前情報もなく、その物件の内覧へ向かいました。

そこでめぐり合わせたのが、最終的に契約することになった物件です。

その物件の間取りや、契約の決め手については次回の記事で書きます。

ついに決まった物件の間取り

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。

一戸建てという選択肢

一戸建てという選択肢

3度目の鍼灸院開業は自宅兼鍼灸院といった形態と決め、それに相応しい物件を探しています。

これまで不動産検索サイトの条件の中で、駅から歩いて10分としていましたが、15分へ見直したところ、それまでよりもキレイで広い物件が見つかるようになったという記事を前回書きました。

また、マンションやアパートでなく、一戸建ても視野に入れて検討できるようにもなりました。

一戸建てのメリット

私が思う自宅兼鍼灸院において、一戸建てを選ぶメリットといえば次の2点です。

  1. 部屋に行くまでの閉塞感がない
  2. 庭を眺めれるような間取りもある

1について説明しますと、マンションの場合、目的の部屋へ行くまでの独特の閉塞感が個人的に嫌いです。

そこを歩くだけでも生活感を感じるので、マンションと比較すると、道路から門扉を通って玄関にたどり着ける一戸建ての方が感じが良いと思います。

2については、問診やお客さんとの会話の際、お客さんの視界に庭が入ることでリラックスしていただけると思います。

これらはマンションでも実現可能ですが、こういったマンションはなかなかありません。あっても非常に高価だと思われます。

庭は生活を豊かにする

一戸建てにすることは、自宅としてもメリットがあります。

我が家にとってのメリットは庭を持てる可能性があることです。

庭で植物をそだてたり、日曜大工をできるといったことは、生活を豊かにしてくれます。

ただ、一戸建てなら何処でもそういった庭があるというわけでないので、そこはまた物件探しの旅にでることになりました。

毎日、多くの物件を検索しては間取りを検証していました。

間取りだけで言えば、申し分ないものが多くありましたが、マンションを探していたとき同様、周辺環境でほとんどが使えませんでした。

また、一戸建てを狙うようになり、マンションのときにはなかった面倒なことに気が付きました。

集合住宅と一戸建ての違い

マンションのときにはなかった面倒なこと、それは「近所付き合い」です。

そんなのあたりまえと思われるかもしれませんが、マンション生活では近所付き合いなどありません。

私は今のマンションが10年目ですが、同じ階の人で名前を知っている人はただの1人もいません。

フロアの住人はもちろん、角部屋なので隣は1部屋だけですが、名前を知りません。そもそもお互いに興味がありません。

マンション暮らしをされたことの無い人には「変だ」と思われるかもしれませんが、マンション住人はそのくらいドライです。

もちろん管理組合などに積極的に参加すれば別ですが、そういった組合は持ち家組みが中心となって運営します。

賃貸組みが参加することはないので、どうしても隔たりができます。

私達は持ち家でしたが、仕事を理由に参加しません。

持ち家組も、ほとんどがそういった理由で参加しないので、管理組合は現役を引退された方々で運営されていることが多いのではないでしょうか。

これが一戸建てとなればそうはいきません。

その物件が含まれる自治会への参加があるかもしれませんし、地元住民の監視するような目もあります。

都会の閑静な住宅街であれば、そういったことも無いかもしれませんが、私達の限られた予算では、そういったところへ住むことはできません。

どうしても都会から離れた町の、さらに駅から離れたところを借りることになります。そういった場合、一戸建てが集まる地域独特の問題が浮かび上がってきたのです。

そんなことを気にする中で、ひとつ可能性のある物件が見つかりました。

実際の間取りをご覧ください。

次回はこの物件で良いと思ったところ、実際に内覧してわかったことを書きます

物件はめぐり合わせ

不動産サイトで検索条件を見直す

周辺環境で見送った物件

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前回記事で、間取りとしては問題のない物件であっても、最終的には周辺環境で決めると書きました。

たとえ家賃問題をクリアしていたとしても、最終的には周辺環境です。
部屋の内装がキレイで、建物(マンション/アパート)の外装がキレイであったとしても、周辺環境が悪ければ契約しません。

今回の物件探しで、実際に周辺環境が原因で契約を見送った例を紹介します。

  1. 物件の入っている建物(マンション/アパート)が汚かった。
  2. 周辺の建物が古く、目に入る風景が汚かった。
  3. 狭い生活道路を進んだ先にあった。
  4. 周辺住民の自転車などが道路に溢れかえっていた。
  5. 駅からの道のりにゴミが多く、汚かった。
  6. 近くに薬品工場があった。

こんなこと言っていたら、満足のいく物件なんて見つからないと思われるかもしれませんが、少し考えてみてください。

入居した部屋にお金をかけてキレイにすることはできます。しかし周辺環境はどうしようもありません。
少し苦労してでも、満足のいく周辺環境を手に入れることは、そこでの生活にも鍼灸院経営にも有益だと思います。

好立地はひとそれぞれ

周辺環境にこだわるほうが鍼灸院経営に有益だというのは、私の場合に限られるかもしれません。
治療法や治療理念はこのブログでは書きませんが、私の理想とする治療のためには周辺環境への気遣いが必要です。

これを読んでくださっている皆さんの理想はとういったものでしょうか。

例えば、保険適用して回転率で稼ぐのであれば、繁盛しているコンビニと同じような立地だと思います。
そういった店なら私の理想とする周辺環境なんて関係ありません。
以前勤めていた整形外科もけっして良い立地(私にとって)ではありませんでしたが、毎日盛況でした。
もちろん宣伝広告など、一切していません。
周りには市営団地が立ち並び、古い住宅がひしめき合っていましたが、そこから多くのお客さんがいらしてました。

難航する物件探し

最寄り駅までの距離、妻の通勤時間、間取り、キレイな部屋、キレイな周辺環境などにこだわっていると、当然物件探しは難航しました。

これまでの駅まで徒歩10分は、「駅近」と呼ばる距離で、駅に着くだけでも、「家に着いた」と思えるのが特徴です。
そういった条件では、希望する物件が見つかりませんでした。

正確には1件見つかりましたが、家賃交渉が上手くいかず、決別しました。

そこで、最寄り駅までの距離を徒歩10分から徒歩15分に見直し、調べる路線もこれまでより増やしました。
少し通勤時間が増えたとしても、良いと思う物件があれば決めることにしました。

一戸建ての賃貸も狙える

私がアルバイトと鍼灸院の二足のわらじであることを以前書きましたが、通勤時間は妻のものを優先しています。
これまではドアtoドアで1時間以内と上限を決めながらも、なるべく通勤時間の短い所で探していました。
それを1時間かかっても良いと思う物件があれば、通勤時間についてある程度の妥協をすることにしました。

一部条件を緩和したことで、不動産検索サイトの検索結果に大きな変化がありました。
特に、駅までの距離を徒歩15分に見直したことで、これまでよりも安く広くキレイな物件が出てきました。

条件を緩和したことで、もう1つ大きな変化が見られるようになりました。
これまでマンション、アパートを中心に探していましたが、一戸建て物件も狙えるようになったのです。

一戸建てという選択肢

自宅兼鍼灸院に使えそうな間取り

キッチンは見えないほうが良い

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前回、マンション(アパート)で鍼灸院を営業する場合、生活感を消すことが大切だという記事を書きました。

特に私のように男性でありながら30代の女性をメインターゲットにする場合、院内を清潔にするだけではなく、生活感をなるべく薄めて、お客さんがリラックスできる空間作りが必要です。

マンション(アパート)で鍼灸院を営業する際に、生活感が出やすいのがキッチンです。

この秋に私が移転する先は自宅兼鍼灸院なので、これまでのようにキッチンから生活感を消すなんて不可能です。

そこで、キッチンがお客さんの目に触れないような間取りを選ぶことにしました。

例えば間取り図Aをご覧ください。

間取り図:A

これは3LDKと呼ばれる間取りです。

廊下の面積が3.3㎡くらいあると思われるので、廊下を待合室として申請できるかもしれません。

2部屋ある洋室4.5帖の内、どちらか(普通は玄関に近いほうでしょう)を施術室として使用します。

万が一、保健所の審査で廊下を待合室として利用することが認められなかった場合は、もうひとつの洋室4.5帖を待合室として申請すればいいのです。

1度申請が通ってしまえば、待合室などなくても、お客さんを入れ替えれるように予約時間を調整すれば営業上問題ありません。

そうすれば4.5帖の洋室を一室、生活の場として利用できます。

 外気に開放できる窓面積

施術室になくてはならないのが、室面積の7分の1以上に相当する部分を外気に開放できる窓です。

換気扇をつけてしまえば問題はないのですが、できることならそういった設備を取り付ける手間は省きたいものです。

では、いったい例に挙げた洋室4.5帖の場合、どのくらいの開放できる窓があればよいのでしょう。

まず、洋室4.5帖を平方メートルに換算します。

このブログではこれまで江戸間で換算してきたので、今回も江戸間で換算します。

江戸間の畳のサイズは1.548㎡です。

それをこの洋室4.5帖に当てはめると、6.98㎡となります。

施術室の面積としてはなんとか合格です。

開放できる窓が床面積の7分の1なので、床面積から計算すると約1㎡の開放面積があればよいということになります。

こればかりは実際に内覧して計測しなければわかりませんが、不動産検索サイトに掲載されている写真から、ある程度推測することが可能です。

普通のマンションであれば、窓の幅70cmはあるでしょうし、高さは180センチ近くあるのではないでしょうか。

もしそうだとすれば、十分に基準は満たすと思われます。

この物件、間取りだけで見れば自宅兼鍼灸院として利用できそうなので、検討するに値します。(家賃問題は省きます)

しかし、大事なのは周辺環境です。

以前、お客さんに鍼灸院の印象を悪く思われると、その後のリピート率を下げることになるといった記事を書きました。

【自宅兼鍼灸院】周辺環境とリピート率

どんなに間取りが良くても、周辺環境が悪ければ契約はしません。

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。

自宅兼鍼灸院に適した間取り

自宅兼鍼灸院に適した間取り

家感(いえかん)

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事務所利用可のマンションやアパートを借りて鍼灸院を営業する際、どうしても避けれない問題があります。

 

それは、「家感」(いえかん)

 

このセリフはお客さんが口にしたセリフです。

「家みたい」
「先生の家にきたみたい」
「普通に家ですね」
「家感ハンパない」

最初のテナントから今のマンション(2017年10月まで利用していた店舗)での営業形態に移行した後に、既存のお客さんや新規のお客さんによくいただく言葉です。

この「家みたい」問題。
本当なら住居用の物件を、鍼灸院として利用しているのですから、この感想は至極あたりまえだと思います。

何が悪いのかと思われるかもしれませんが、できれば無くしたいものです。

家感は嫌われる

家感をなくしたい理由は、私の営業形態によるところが大きいです。
私の院は完全予約制で、施術者である私とお客さん、1対1のVIPスタイルです。
お客さんの平均年齢は40歳です。
お客さんの90%以上は女性です。

私の施術は男性向きではないので、どうしてもお客さんは女性に偏ってしまいます。
治療法の話はブログの趣旨ではないので省きますが、当院は女性専門でないにもかかわらず、1店舗目の開業以来、常に99%以上のお客さんが女性です。
当然ターゲットも女性に絞っています。
特に、30代の女性をターゲットの中心としています。

そういった女性のお客さんにとって、家のような鍼灸院というのは好ましくないようです。
友人の女性鍼灸師さんや、付き合いの長いお客さんに聞いたところ、そういった答えが返ってきました。

生活感を排除すればなんとかなる

男性施術者と家のような鍼灸院で2人きりなんて、好ましくないのは理解できます。

しかし、生活感を感じさせないように工夫すれば、そういった好ましくない印象や不安感は薄れるそうです。

「本当かな?」そう思われる方は、是非女性にリサーチしてみてください。
気にしない女性もいらっしゃいますが、生活感を消した方が良いという答えが多いと思います。

間取りで生活感を排除する

ここで、これまで紹介してきた間取り図をご覧ください。

ワンルームタイプ
1Kタイプ
1DKタイプ
2Kタイプ

これらの物件で優れているのは、トイレ・バスが別なところです。

これだけでも生活感は薄れます。

この中で生活感が出やすいのはキッチンです。

当院はお客さんには毎回飲み物を出すので、キッチンでお茶の準備をすることがあります。

もし、キッチンがお客さんの目に触れるなら、前のお客さんにお出ししたコップなどが置いてあるだけで減点されてしまうと思います。

お客さんが減点法でお店を評価するということは、以前の記事(【自宅兼鍼灸院】周辺環境とリピート率)で書いた通りです。

今の鍼灸院(2017年10月現在)は事務所利用可のマンションを鍼灸院として利用しています。

タイプは上記間取り画像の、1DKタイプです。

(実際の間取りとは違います)

お客さんにはどうしてもキッチンが見えてしまいます。

ですから、キッチンは常に整理され、極力生活感を出さないように気を付けています。

これまではこれで良かったのですが、次に移転するのは自宅兼鍼灸院です。

キッチンから生活感を消すなど、実質不可能です。

そこで、キッチンがお客さんの目につかないような間取りを選ぶことになりました。

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。

事務所利用可の物件とは

間取りについて考える(1)&(2)で、テナントではなく、事務所利用可のマンションで営業する際の間取りについて考えてきました。

貸し店舗であれば間取りに悩む必要もないので、そういった例も紹介します。

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テナント(貸し店舗)

鍼灸院をするなら、予算や理想とする鍼灸院のイメージで、どういった間取りにすればよいのかわかってきたと思います。

これまで、テナントには触れてきませんでしたが、ここでサンプルをご覧ください。

これは大きな引き戸部分が路面に面した1Fテナント物件です。

ご覧のように、26.45㎡もあり、待合室も施術室も自由に作ることができます。

照明も壁紙も自由です。

いちから施工するとしたら、300万円ほどで形にはなると思います。

エアコンの取り付けや、トイレの入れ替えなど、お金をかければかけるほど良くなります。

こういった物件を借りる場合は、好きなように作れるので、とくに間取りに悩む必要はありません。

このブログでは、テナントを借りるようなケースは取り上げません。

私がこの秋に移転して開業するのは、自宅兼鍼灸院といった形態です。

今後も、自宅兼鍼灸院を前提とした物件探しや、実際の営業について書いていくことにします。

「事務所利用可」の物件

これはどういう意味でしょうか。

先に挙げたテナント物件を見ていただくと、店舗・事務所と書かれています。

これはオーナーが、「これは店舗、あるいは事務所利用専用です」と条件をつけて貸し出している物件であること意味しています。

過去記事にある「間取りについて考える(1)&(2)」で見てきたのは全て住居用です。

住居用で貸し出された物件を契約し、店舗として営業した場合、後々オーナーや管理会社とトラブルになる可能性が非常に高いです。

契約書には住居として契約することが記載されているので、それ以外の用途で利用した場合、損害賠償を求められるような事態になりかねません。

もし、そうなったら契約書に違反しているので、それを拒否することはできません。

また、即退去を命じられた場合も、それを拒否することはできません。

そういったトラブルを避けるためにも、マンションを借りて営業する場合は、「事務所利用可」と書かれた物件を選ぶことが重要です。

マンション(アパート)営業の実態

実際は住居として契約したにもかかわらず、店舗として利用している人もいます。

トラブルになったとしても、ちゃんと対応して解決する覚悟があるのであれば、それもいいかもしれません。

しかし、そんな覚悟をするくらいなら事務所利用可となっていない物件であってもオーナーに掛け合い、事務所利用を認めてもらうほうがいいと思います。

家賃や管理費が高くなる可能性はありますが、ちゃんと許可を取って利用すれば、堂々と営業できます。

普通のマンションやアパートとして貸し出されている物件の中にも、詳細をみれば事務所利用可と書かれているものも見かけます。

実際にネットで見かけた事例を紹介します。

事務所可と書かれていて、その右横には二人入居可とも書かれています。

このマンションは事務所利用もできることがわかります。

左端に楽器不可とあるので、音には厳しいことがわかります。

BGMを大きくするとか、不特定多数の人が頻繁に出入りして騒がしい場合は許可がでないことも想像できます。

また、同じ建物内にすでに店舗や会社(事務所)が入っている場合、店舗としての利用を許可される可能性は十分にあります。

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。

間取りについて考える(2)

鍼灸院の間取りを考える

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前回、「間取りについて考える」でワンルームを借りて営業する際、1室を仕切って利用する場合の注意点について書きました。

今回は、そういった仕切り問題を回避するために1kを借りること想定して、問題点は無いか考えてみます。

1Kのマンション(アパート)

間取り図Aをご覧ください。

間取り図:Aこれは典型的な1Kのマンション(アパート)です。

ワンルームとの大きな違いは、キッチンと部屋がドアで仕切られていることです。
洋室は6帖とあるので、江戸間では9㎡以上あります。

ここを施術室とすれば、法規の基準である6.6㎡以上はクリアできます。

あと、問題は待合室の3.3㎡以上という基準をクリアできるかどうかです。

キッチンが3.3㎡以上あれば、施術室と物理的に仕切られているので、待合室として使用することが出来るかもしれません。

しかし、キッチンは部屋でないため、その広さの記載がありません。

これでは実際に内覧させていただき、寸法を自分で測るしかありません。

この内覧しないと分からないという問題を解決するために、思い切って2部屋の物件を借りることを考えてみましょう。

2Kのマンション(アパート)

先ほどのは1Kですが、次は2Kです。

2kの場合、2部屋あるので、待合室と施術室を仕切る点については問題ありません。
間取り図Bをご覧ください。

間取り図:B

典型的な2kの間取りです。
これであれば、洋室4.5帖と洋室6帖が物理的に隔てられているので、4.5帖を待合室、6帖を施術室とすることで保健所の審査はクリアすると思われます。

手前にあるキッチンが広そうですが、広さが表示されていません。
もし、ここが3.3㎡あるとすれば、部屋は1つでよいはずです。
そうすれば家賃も安くなるので、そういった物件の例を見てみましょう。

1DKのマンション(アパート)

間取り図Cをご覧ください。

間取り図:C

これは1DKと呼ばれる間取りです。
キッチンの部分がダイニングキッチン(台所と食堂の機能を兼ね備えた部屋)ですから、ちゃんと広さも明記されています。

DK4.5帖とあるので、6㎡あります。
更にその奥、6.3帖は9㎡以上あるということです。
間取り図で見る限り、2つは物理的にスライドドアで隔てられているのことも確認できます。
この物件であれば、DKを待合室にして、奥の洋室6.3帖の部屋を施術室にすることができます。

いまの私の鍼灸院はこのタイプです。
1人で開業する場合、自宅開業以外で最も安く簡単に開業できるのが、この1DKでの開業だと思います。

簡単であることを省けば、1Kで開業する方が安くつくかもしれません。
その場合、キッチン部分が3.3㎡あることが条件です。
通常、キッチンの広さは不動産情報で確認できないので、内覧して採寸する必要があると思われます。

1Kとは1番最初に紹介した、間取り図Aのような物件です。

ワンルームマンション(アパート)

さらに家賃を抑えるなら、ワンルームではどうかと考える方もいらっしゃるかもしれません。

間取り図Dのような物件です。

間取り図:D

これはROOM7.0などと書かれていますが、7帖ということです。
江戸間で換算しても、10㎡はあります。

施術室の6.6㎡を差し引いても、3.4㎡は残るはずです。

そうなるように上手く仕切りをつることができて、なおかつ保健所の審査が通ればこういったワンルームでも営業が出来る可能性があります。

前回記事の「間取りについて考える(1)」でも書いたように、こういった部屋を仕切る場合は、借りる前に保健所としっかり相談しなければ、到底審査が通らないような物件を誤って借りてしまうことだったあります。

そういったトラブルを回避するには2つ部屋のある2Kは確実ですし、1DKでもダイニングキッチンを1部屋として使えば問題ありません。

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。