間取りについて考える(1)

鍼灸院開業に伴う関係法規

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鍼灸院を開業する際、開設届けを開業した地区を管轄する保健所へ提出します。

その際、鍼灸院全体の平面図(間取り図)を提出する必要があります。

間取りにについては特に決まりはありませんが、施術室及び待合室の広さは法律で定められています。

施術室・待合室の広さ

施術室は6.6㎡以上、待合室は3.3㎡以上の面積が必要です。

更に、施術室は面積の1/7以上に相当する部分を外気に開放できるか、これに代わる適当な換気装置(つまりは換気扇ですね)があることとされています。

他にも細かい決まりがありますが、ここでは触れずに進めます。

 

インターネットで物件探し

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鍼灸院開業にあたり、部屋の広さや窓の大きさまで法規で定められている以上は、これを守る義務があります。

保健所はこういった条件を満たしていない場合、申請を許可してくれません。

ですから鍼灸院を開業する場合、これらの条件を満たしている物件を探さなくてはいけません。

今回の私のように自宅での開業であろうと、テナントを借りての開業であろうと、ほとんどの方がインターネットの不動産サイトで検索して探すと思います。

不動産サイトで間取り図を確認することができるので、それを見て前述した法規で定められた条件を満たしているかチェックします。

テナントを借りる場合は、自分の自由に施工すればいいだけなので問題ありません。

しかし、事務所使用が許可されたマンション(アパート)等で営業をする場合、しっかりと間取りを確認する必要があります。

間取り図からわかる情報

たとえば間取り図Aをご覧ください。

間取り図:A

これはワンルームと呼ばれるタイプで、キッチンと部屋が1つになっています。

全体で洋室10.68帖とあります。

広さの表記(帖)ですが、関東、関西で多少の違いはありますが、ここでは関東に合わせてみたいと思います。

この物件の場合、小さめの関東(江戸間)で計算しても16㎡以上あります。

ということは、この洋室を施術室とする場合、法規の6.6㎡以上をクリアできます。

問題は待合室の3.3㎡です。

間取り図には玄関が描かれていますが、その面積が記載されていません。

もしこの玄関が3.3㎡以上あれば、幸い部屋との間にドア(仕切り)があるので、保健所に相談してみるのも一案です。

このような間取り図はかなり適当なので、この図から想像することはできません。

こうなってはこの物件を内覧しなければ、玄関の面積がわからないといったことになります。

ワンルームマンションを2部屋に分ける

玄関が待合室として認められない可能性があるので、プランBを考えてみます。

プランBとして、10.68帖の洋室を2つに分けるというのはどうでしょう。

うまくパーテーションで仕切って、2部屋として使えないでしょうか。

16㎡以上あるのですから、半分にしても1部屋8㎡を確保できます。

この方法は、机上では問題ないのですが、実際はそう簡単にはいきません。

難しいのはその仕切り方です。

パーテーションを置くだけで、問題ないと判断する自治体と、壁でないと許可できないと判断する自治体があるのです。

保健所にダメだしされた理由

私が以前借りていたテナント(内装有・変更不可)では、待合室と施術室の間に仕切りがなかったので、管轄する保健所にはカーテンで仕切ると説明しました。

しかし、保健所からの回答は「ひらひらしているものはだめだ」ということでした。

保健所に相談の結果、アコーディオンドアなら強度があるので、ドアとして(仕切りとして)認めると伝えられました。

しかたなく私は、待合室と施術室の間にピッタリサイズにオーダーしたアコーディオンドアを取り付けました。

この時は最終的に許可が下りたのでよかったですが、これが壁とドアを作れなどと言われては引っ越すしかありません。

こんなことにならないように、大きな部屋を仕切って2部屋として使用する場合は、前もって保健所としっかりとした打ち合わせをしておく必要があります。

もっとも、そういった心配のないようにワンルームではなく、1K以上の部屋を選ぶといった方法もあります。

ご注意:ここに書いてあることは私の考えです。実際に開業される場合は賃貸契約の前に保健所にご確認ください。

鍼灸院を開業•廃業する手続き

鍼灸院の廃業届けを出す

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鍼灸院を開業するときは開設届けを提出します。

鍼灸院を閉院するとき廃止届けを提出します。

注意するところは、どちらも未来の届出はできないということです。

「未来の届出はできない」

つまり、開設届けは開業した後でないと提出することができません。

廃止届けも同じで、廃業(閉院)した後でないと提出することができません。

もうすぐ開業or廃業するからといって、前もって提出することはできないのです。

はり師・きゅう師の免許を持っている方ならご存知だと思いますが、それぞれ開業or廃業してから10日以内に届ける必要があります。

施術所開設届けをダウンロードできる

最近はどこの自治体でもインターネットを使って、届出用紙をダウンロードできるようになっています。

ご自分の住んでいる自治体の名称に「施術所開設届」をつけてGoogle等で検索してみてください。

おそらく検索結果に直接ダウンロードできるようなページが出てくるはずです。

気の効く自治体だと、PDFファイルとWordファイルの両方を用意してくれています。

Wordファイルであれば、パソコンでOfficeを使っている方なら手書きすることもなく、そのファイルに直接入力することができます。

PDFであっても、PDFを編集できるようなソフトをお持ちの方は、やはりパソコンを使って直接ファイルに入力することができます。

それぞれ入力後にプリントアウトすれば、キレイな書類に仕上がります。

ダウンロードした施術所開設届けを編集する

WordやPDFの編集ソフトを持っていないのであれば、インターネット上から無料のAdobe Acrobat Reader(以下Acrobat Reader)をダウンロードしてPDFファイルを開いてください。

Acrobat Readerは無料ですが、PDFファイルの読み込み専用なので編集ができません。

ですからプリントアウトして手書きしましょう。

Acrobat Readerがよくわからない人は、インターネットでホームページを閲覧するソフト(ブラウザと呼びます)を使ってPDFファイルを表示し、プリントアウトすることもできます。

PDFをブラウザで開く

ブラウザとは、たとえばEdge(エッジ)やChrome(クローム)、Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)、Firefox(ファイアフォックス)といったものがあります。

あなたが今まさに、このブログを見ているソフト、アプリがブラウザです。

パソコンをお持ちでしたら、どれかひとつくらい必ず入っているので、それをお使いください。

むずかしく考える必要はなく、[施術所開設届(PDF)]などと書かれたところをクリックすれば、勝手に開くはずです。

開くことができれば、プリントアウトすることもできますので、プリントアウトして手書きしてください。

全くパソコンがわからない人は、保健所で用紙をもらって来て、それに記入しましよう。

項目が少ないので、手書きでも直ぐに書けます。

ただ、平面図は定規を使って書くので時間がかかるかもしれません。

施術室の面積、待合室の面積、窓の開放面積など、数値も記入する必要があります。

パソコンで文字入力を済ませた方も、平面図が苦手でしたら、そこは手描きの方が早いと思います。

鍼灸院の廃止(廃業)届けは郵送可

廃業することを目的にブログを読んでくださる方も少ないと思ったので、開設届を中心にここまで書きました。

しかし、私がまず最初にすることは廃業です。

この場合、廃業届とは呼ばず、「廃止」と呼びます。(開業は開設と呼びます)

ですから、用紙には「廃止」と書かれています。

実際には、廃止・休止・再開の3つがセットになった届出書になっています。

そこには次のように書かれています。

 

【施術所を(休止・廃止・再開)したので、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第9条の2第2項の規定により、下記のとおり届け出ます】

 

廃止届は郵送可ですが、開業届は郵送不可であることが多いと思います。

開設する自治体でご確認ください。

今回、私は人生で2度目の廃止届を提出することになりました。

その直後(あるいあは同時に)3度目の開業届を提出します。

3度目の廃止届を出さないようにしたいものです。

鍼灸院を閉めると決めた日

鍼灸院を閉める

このブログを書き始めてここまで、自宅兼鍼灸院を開業させるにあたっての、物件探しにポイントを置いて書いてきました。

それよりも前に、まず最初にしたことがあります。

それは今の鍼灸院を閉めるということです。

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以前にも書きましたが、今回鍼灸院を移転させて、あらたに開業することになったのは自宅を引っ越すといったことが発端です。

自宅の引越しする原因については、あまりにもプライベートな問題なので、このブログでは割愛しています。

ある日突然「自宅を引っ越さなくてはいけない」といった問題が勃発しました。これは避けて通れるとか、なんとかなるといった問題ではありません。間違いなく自宅を手放して、どこかで新たに再スタートを切る必要に迫られました。

それが確定したとき、「今の鍼灸院を続けることが、今後の生活の負担になる」と、真っ先にその問題が頭に浮かび上がりました。

自宅も賃貸、鍼灸院も賃貸と、2つも借りる余裕なんてありません。

そうなったらやることはひとつです。

今の店舗を解約する。

移転先のことなんて考えている余地はありませんでした。
少しでも早く解約し、フットワークを軽くする必要がありましたし、どうなるかわからないものに余計な経費を掛けるわけにはいきません。

テナントを解約する

解約といっても一般的な住居のように簡単にはいきません。

住居であれば、解約予告は1ヶ月前が普通です。
テナント契約は3ヶ月前が普通なんです。
解約を決めたのが9月の中旬ですから、順当にいけば12月末日で解約となります。

しかし、自宅のことを考えると少しでも早く解約したいというのが希望でした。
そこで、すぐさま管理会社に電話をします。

「解約したい」
「いつ解約できますか」

もちろん解約予告が3ヶ月前であることは承知しています。
だからといって、正直に12月末の解約を申し出る必要はありません。契約には交渉がつきものです。
少しでも早く解約できるなら、そうしたいので、ここは交渉しなくてはいけません。

結果、9月の中旬に解約を申し出たにも関わらず、10月末日での解約を了承していただけました。

また、この賃貸契約には特約が付いていましたが、この問題も上手くクリアできました。
その特約とは、一般的な賃貸契約にもある、「早期解約」です。契約後、1年未満の解約となった場合、違約金として家賃の1か月分を支払うというものです。

今回はちょうど1年経っているので、この違約金は発生しません。

このように私は今の鍼灸院を閉めると判断し、その期日を決めることから始めました。
ここから新しい住居兼鍼灸院となる物件探しが始まります。

【自宅兼鍼灸院】周辺環境とリピート率

前回記事の中で、自宅兼鍼灸院として借りる物件の周辺環境に気を使ったことを書きました。

周辺環境の大切さ

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自宅兼鍼灸院の清潔さだけでなく、隣近所や、駅からの道のりの環境にまで気を使うのには理由があります。

なぜなら、お客さんには周辺環境も含めて鍼灸院の印象として記憶されてしまうからです。
例えば、どんなに素敵なカフェでも、あなたが悪いと感じる周辺環境にあれば、その素敵なカフェの評価は周辺環境分減点されるはずです。

結果、総合的に見て点数の高い他のカフェへ足を運ぶといった経験はないでしょうか。

鍼灸院にこられるお客さんも、意識せずそのように周辺環境の影響を受けています。

お客さんはお店を評価する

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お客さんは店を減点法で評価します。

どこかカフェに出向いて、「周辺環境がいいから加点」とはなりません。

ネットや何かで見て、気になっていたカフェに出かけたとします。

ネットや雑誌を見て気になった段階で、その店には100点が与えられます。(あるいはそれに近い高得点)

そのカフェへ向かう途中の環境が悪いと、「雰囲気が悪いから減点」となります。

店内に入って、店内装飾、接客や料理についても基本的に減点法で評価します。

鍼灸院も同じです。施術者の白衣が汚れていると-10点、施術者が不潔に見えると-30点と減点されます。施術が上手だったから+50点などと、加点されることはほとんどありません。施術が上手なのはお客さんにとってはあたりまえのことです。

周辺環境とリピート率

初めて予約をいただいて、初診で来られる時は何も知らずに来院します。

周辺環境がお客さんにとって好ましくない場合、ある程度リピート率は下がると私は思っています。

もちろん、どんな立地であってもお客さんをガッチリ掴んで離さないような、飛び抜けたサービスを提供できる場合はその限りではありません。

しかし、私のようにそこまでサービスに自信が無い者は、このように外堀もしっかり埋めて対策を施さないと不安になるのです。

減点項目を減らすために、周辺環境にまで気を使うことは無駄ではありません。

施術料金と周辺環境

私の鍼灸院は1回6,000円~という料金ですから、一般的な鍼灸整骨院と比較すれば高額なイメージを持たれます。

そんな自宅兼鍼灸院が、ごちゃごちゃとした奥まった住宅街、近くにゴミが不法投棄されているような場所がある、駅からの道のりもなんだか汚いといったところにあるとすれば、1度目は来てくださっても、その後ずっと通っていただけるとは思えません。

現在通っていただいてるお客さんの中には、ライフワークの一部のように通ってくださる方も少なくありません。

美容院に通うように鍼灸院に来てくださるのです。

移転先でも、目指すのはそういった鍼灸院です。

【自宅兼鍼灸院】周辺環境は大切

物件探しのポイント5つ

新しく自宅兼鍼灸院となる物件を探すポイントとして、次の5つを挙げていました。

  1. 最寄り駅
  2. 駅までの距離
  3. 間取り
  4. 周辺環境
  5. 家賃

このうち、(1)(2)(3)(5)についてはこれまでの記事の中で書いてきました。今回は(4)の周辺環境についてです。

物件探しのポイントとして挙げた5つのうち、残るは(4)の周辺環境です。これについてはGoogleを目一杯活用しました。

本当なら、周辺環境は物件を見にくしか確かめる方法はありません。

しかしそんな暇もないといった場合は、Googleマップがとても役立ちます。

物件探しにはGoogleマップを活用する

最近の不動産検索サイトでは、物件の住所が記載されているものが多いです。

具体的に細かい住所が記載されているのではなく、大雑把に何丁目くらいまでは書かれています。(ここから先はパソコン利用を想定しています)

Googleマップの検索欄に「東京都世田谷区」などと入れて検索してみてください。

そうすると、世田谷区のところだけが違う色で表示されます。

さらに、「東京都世田谷区世田谷1丁目」と入れて検索してみてください。

東京都世田谷区世田谷1丁目のエリアだけが違う色で表示されます。

このようにGoogleストリートビューや、Googleマップ航空写真を参考にすれば、気になる物件周辺の住宅密集度やコンビニの件数、緑の多さ(公園の有無)、道幅などが分かります。

物件探しにはGoogleストリートビューを活用する

物件の場所を地図で紹介している不動産検索サイトもあるので、そういった場合はGoogleストリートビューで目的の物件を確認することも可能です。

ストリートビューでは何年何月撮影かも確認することができるので、数年前の物件の状態を確認することもできます。

今、この記事を書きながら確認したのですが、ihpone版のGoogleマップでストリートビューを見たところ撮影時期について情報はありませんでした。

更に、Android版のGoogleマップでも確認しましたが、やはり撮影時期についての情報はありませんでした。

また、「東京都世田谷区世田谷1丁目」と入れて検索してみてもパソコンで検索したときのように、色分けされて表示されませんでした。

こういった情報はパソコンで見る場合に限られるようです。

パソコンを持っている人は、是非パソコンで検索してみてください。

さて、(4)周辺環境の話に戻ります。

このように私はGoogleマップなどを利用し、気になる物件の両隣やお向かいの雰囲気を確認したり、最寄り駅からの道のりを確認しました。

住むにしても、鍼灸院としてお客さんに来て頂くにしても、隣近所や駅からの道のりなど、そういった環境は大切だと考えたのです。

【自宅兼鍼灸院】生活感は排除する

物件探し

前回は物件を探すにあたって、いくつかの条件をクリアする最寄り駅を割り出し、その最寄り駅周辺の物件を不動産サイトで検索する方法で物件探しを始めたということを書きました。

物件探しのポイント5つ

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物件を探すポイントとしては、次の5つを挙げていました。

  1. 最寄り駅
  2. 駅までの距離
  3. 間取り
  4. 周辺環境
  5. 家賃

(1) と (2) は前回の記事に書きました。

希望する最寄り駅が決まれば、次のポイントは(3)間取りです。

不動産サイトでも、絞込み検索として間取りや専有面積を設定することができます。

自宅兼鍼灸院ともなれば、来てくださるお客さんに生活感を感じさせないためにも、3LDK以上は欲しいところです。

店舗として借りるのであれば、生活感を心配する必要もありませんが、自宅を兼ねているので心配です。狭いとどうしてもお客さんに、生活している場所を通ってもらう必要があったり、生活している場所が目に付くと考えました。

お客さんに見せたくない場所

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リビングやキッチンなど、生活感にあふれた部分を見せたくはありません。そうなれば、必然的に間取りは限られてきます。

リビングやキッチンを見せずに施術室と待合室を配置するには、それなりに広い物件でないと難しいと思います。

そういったわけで、不動産検索サイトでは「最寄駅から徒歩10分」+「3LDK以上」+「専有面積60㎡以上」を絞り込み検索に設定しました。

今住んでいる(2017年10月現在)マンションが58㎡なので、住んでみた印象として、これより狭いところで自宅と鍼灸院を兼ねるのは無理だと感じました。

安かろう悪かろう

後ひとつ、絞り込み検索に設定した項目があります。

(5)の家賃です。

これは悩みました。

新天地で再スタートするような鍼灸院では、しばらくは売り上げなんて無いでしょう。そんな状態だからといって、安い物件では良い物も無いと思います。

広くて部屋数も多く、駅近だけど、ボロボロだから6万円などは選択肢に入りません。実際にそういった物件もありましたが、とてもお客さんを呼べるような場所ではありませんでした。

自宅開業をあきらめるならアリかもしれませんが、これから新規のお客さんに来ていただけるような物件が必要です。

安かろう悪かろうではだめなのです。

そこで、将来は少しでも鍼灸院としての売り上げがあることを期待して、家賃の上限は10万円に設定しました。

この額なら鍼灸院の売り上げがなくても、妻と私のアルバイト代で賄えます。

実は、私は今も鍼灸院とアルバイトの二足のわらじです。

予約でびっしりなら嬉しいのですが、なかなかそうもいかない鍼灸院経営です。

空いた時間はアルバイトをしています。

幸いここの時給が平日でも1,200円なので、きっちり働かせていただければ、それなりの収入になります。(鍼灸とは全くかけ離れた業種です)

 

【自宅兼鍼灸院】物件探し第一歩

物件探し

前回までに、今の鍼灸院を閉院すると決めたこと。

新たに自宅兼鍼灸院となる物件を探すことになったこと。

新しい物件は、今住んでいる街の中心部ではなく、街の中心部から外れたところで探すことになったことを書きました。

物件探しのポイント5つ

新しく住むところを探すにあたり、いくつかのポイントがあります。

  1. 最寄り駅
  2. 駅までの距離
  3. 間取り
  4. 周辺環境
  5. 家賃

細かいことを除けばこんなところでしょうか。

まず、⑴最寄駅を何処にするかという、最も基本的なポイントです。

これは、お客さんの利便性というよりも、妻が通勤に便利か否かが焦点でした。

妻の勤め先の最寄駅から、候補となる路線を選びました。

更に、乗り換えは1回まで、自宅から勤め先までドアtoドアで1時間以内といった条件で絞り込みます。

ドアtoドアでとなれば、自宅から最寄駅までに必要な移動時間も考慮しなくてはいけませんが、ここは徒歩10分と仮定しました。この、「駅まで徒歩10分」がポイントの(2)にあたります。

このような条件で、複数の路線が候補としてあげられました。

  1. 路線A
  2. 路線B
  3. 路線C

この中から、特急や急行といった列車の停車駅を中心に物件を探すことにしました。

自宅で開業することから考えても、そういったアクセスに便利なことは重要な条件です。

このように条件を決めて駅を絞り込みましたが、その他にも参考にしたサイトがあります。

駅のポテンシャルを知ることができるサイト

その名も「駅ポテ」

「お店の立地ドットコム」というサイト内にあるサービスで、国勢調査を基に、調べたい駅のポテンシャルを知ることが出来ます。

例えば、●●駅の半径2キロ以内の人口、更には年齢別人口、商業規模などを具体的に数字で確認できます。

こういったサービスを利用することで、ある程度はその駅のポテンシャルを知ることが出来ます。

住居として住むだけなら特に気にならないのですが、開業するなら商圏としてのポテンシャルが気になるところです。

ここで得られる情報だけでマーケティングを語るつもりはありません。

あくまでもひとつの目安として活用させていただいたので、ここでも紹介させていただきます。

このサービスはスマートフォン未対応ですから、パソコンでご利用ください。

不動産検索サイトで検索する

通勤時間や駅ポテを参考に駅を決めて、その駅周辺の物件を不動産検索サイトで検索する方法で探し始めました。

不動産検索サイトでは、家賃や間取りはもちろんですが、専有面積も設定して絞り込みます。

不動産情報は生ものです。いい物件を逃さないという気持ちから、自宅でも電車の中でも、ちょっとした時間があれば検索するようにしていました。

 

住居・鍼灸院 どちらを優先するか

住居と鍼灸院 そのバランス

前回までに、鍼灸院を閉院すると決めたことと、新たに自宅兼鍼灸院となる物件を探すことになった経緯を書きました。

物件探しといっても、住居と鍼灸院どちらを優先するかで悩みました。包括的に考えた結果、住居(生活)を第一とすることにしました。

抽象的ですが、これから暮らす街を選ぶ基準を「その街その家で楽しく暮らせるか」というポイントに絞りました。それでいて鍼灸院としても利用できる 物件を探すのです。

具体的には、店舗を出すような立地でなくとも、楽しく暮らせるような街であったり立地であれば良しとするといった考えです。

 楽しく暮らせる街とは

楽しく暮らすといっても、その基準は十人十色だと思います。大雑把に分けるとしたら、都会で暮らしたい人と田舎で暮らしたい人ではないでしょうか。

私達は都会と呼ばれるような街で暮らしています。(2017年10月現在)

マンションの1階部分には飲食店やフィットネスクラブ、2,3分歩けばコンビニは2件あり、駅まで5分です。30分もあれば新幹線にだって乗ることができます。

このような立地が良いと思う人もいれば、こんな騒がしいところで暮らせないという人もいらっしゃるでしょう。

今回の引越しをするにあたって、同じような街に住むのか郊外に行くのかといった話し合いに私達夫婦は多くの時間を割きました。

物件選びの条件

私の鍼灸院は自宅よりも更に街の中心にあります。

小さなビルの5階ですが、鍼灸院経営を考えるならそんなに悪くない立地です。

今回探すのは住居兼鍼灸院として使える物件です。自宅と鍼灸院といった使い方がし易い間取り、お客さんが利用し易い環境、予算内に収まる家賃が主な条件です。この条件ではとてもじゃないですが、今の鍼灸院と同じ立地で住居兼鍼灸院として使えるような物件が見つかるとは思えません。

ワンルームマンションでも6万円ほどの家賃は必要な地域です。3LDKや4LDKのマンション(一戸建てはまず無理)なら12万円からといった相場感です。

その中から綺麗で、お客さんに生活感や不潔感を感じさせること無く、住居と鍼灸院を両立させる間取りの物件なんて見つかる気がしません。あったとしても予算オーバーです。

必然的に今の自宅や鍼灸院のある、街の中心から外れた地域で物件を探すことになりました。

物件探しについては、「物件探し」というカテゴリーにまとめました。興味のあるかたは是非読んでみてください。

鍼灸院を続けるという選択

繰り返される鍼灸院移転

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始めて開業したのは、4年前。そこで3年間営業し、他の街へ移転しました。

始めて開業した街から2番目に開業した今の(2017年10月現在)鍼灸院まで20km離れています。それでも多くのお客さんに通い続けていただき、本当に嬉しかったです。

そして今回決まった、3度目の開業の街までは今の鍼灸院から40km離れています。

鍼灸院は荷物がないから移転が楽だと言われますが、まさか5年ほどの間に2度も移転するとは思ってもみませんでした。

やむを得ない引越し

3度目の開業をすることになったのは、自宅の引越しが発端です。自発的な引越しではなく、強制的なものだと思ってください。

引越ししたとしても、これまで通りテナントへ通勤すればいいのではと思われるかもしれません。ところがそうはいかないような事情があるのです。

事情、事情といっていますが、ようするに「お金」の問題です。どういった問題かは書けませんが、テナントを借りて鍼灸院を経営できるような経済状況ではなくなりました。

私達夫婦は突然そのような状況に追い込まれたのです。この秋には自宅を引き払って、新しく住むところを決めて引っ越さなくてはいけません。

 選択肢は2つ

引越ししても、妻はこれまで通り今の勤めを続けます。

テナントを解約しなくてはいけない私の選択肢は2つ。

  1. 鍼灸院経営をやめて何処かで勤める
  2. 自宅で鍼灸院を続ける

新しくテナントを借りる資金力の無い状態では、この2つの選択肢しかありません。

何度となく妻と話し合い、2番の「自宅で鍼灸院を続ける」を軸に、「アルバイトで安定収入を得る」という結論に至りました。

全くの新天地で資金もなく、いちから鍼灸院を始めるわけです。当然最初はお客さんも来ないので、私には収入がありません。よって、アルバイトで安定した収入を確保する必要があります。

鍼灸院での収入が安定して家計を賄えるようになるまで、アルバイトを中心に働くという方法を選びました。

この結論に至るまでイライラもしましたし、落胆もしました。やや自暴自棄にもなりかけました。

しかし妻の理解もあり、アルバイトをしながらでも好きなことを続ける道が見つかりました。

そうと決まれば住むところを探さなくてはいけません。住むだけではなく、鍼灸院としても利用するので、そのあたりも考慮しての物件選びとなれば難航するのは必至です。

こういった経緯を経て、私達は9月(2017年)の中旬より物件探しを開始しました。物件を探すにあたって、店舗(鍼灸院)であることに重点を置くのか、生活の中心である住居であることに重点を置くのかをじっくり考えました。そのあたりのことを「住居or鍼灸院 どちらに比重を置くか」という記事にしました。興味のある方は読んでみてください。

3度目の鍼灸院開業

鍼灸院を開業する方へ

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私は鍼灸師です。自宅を引き払い、今の鍼灸院も閉院することになりました。

そしてこの秋、3度目の開業をする予定です。

鍼灸院を開業しようなんて人は多くないと思います。鍼灸整骨院なら多くの人が開業を目指していらっしゃるのではないでしょうか。

鍼灸院を開業する人なんて、ほんの僅か。そのほんの僅かな人に向けて、少しでもお役に立てればと思う気持ちでこのブログを書くことにしました。

2度の鍼灸院移転

はじめての開業は小さな町のバス通りに、8坪のテナントを借りました。

1階路面で家賃は10万円でしたが、8万円まで安くしていただけました。家賃は交渉できないと思っている方もいらっしゃいますが、交渉できるので必ず交渉してください。

数年後に高層ビルが立ち並ぶ、都会と呼ばれるような街へ移転しました。これが1度目の移転です。

都会では1階路面のテナントなんて、夢のまた夢といった家賃です。そこで、1階はカフェや洋服屋といった小さなビルの5階のテナントを借りました。

家賃は共益費込みで75,000円です。同じビルの1階は38万円です。広さもあるので高いのは当然ですが、とても借りることはできません。

そして今年、諸事情により自宅を引っ越すことになりました。自宅の引っ越しに伴い、再び鍼灸院を移転させることになりました。これが2度目の移転です。

今回はすっかり資金が無くなり、3店舗目を借りることができません。そこで、これまでとは違う方法で開業することになりました。

3店舗目がこれまでと違うのは、テナントを借りるのではなく、自宅で開業することです。これしか方法がありませんでした。

3件目を開業させる経営上手な鍼灸師は少ないですが、3度開業する鍼灸師も少ないと思います。

テナントを2件借りた後、今度は住居兼鍼灸院です。これもせっかくの経験ですから、これまでのことや、これからのことを書いていきます。

なぜ2度の移転と3度目の開業に至ったのか、そのあたりのことは「鍼灸院を続けるという選択」のなかで簡単に説明しております。興味のあるかたは読んでみてください。

鍼灸院を続けるという選択