鍼灸院の客層

ターゲットを絞る

ターゲットの性別は女性のみ

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女性向けと割り切って営業しているので、お客さんは女性ばかりですといった話を以前に書いたことがあります。そこで、お客さんの男女の割合を調べてみました。

テナントを借りて営業していた頃の記録を元に計算したのですが、来なくなって久しい人は除きました。定期的通ってくださっている方のみを対象に計算したところ、結果は次の通りです。

女性99.6%
男性0.4%

基本的に女性は女性を紹介して下さいます。

稀に来られる男性は、女性のお客さんのご主人であることが多いです。

数少ない男性客は、長く通われません。通っていただければ、ここまで極端な比率にならないと思います。

この1年に限っては、ご新規さんは100%女性で100%ご紹介です。

ここまで男女比が偏るのは、ターゲットを女性に絞ってるからです。

男性のお客さんには一切興味はありません。売り上げが悪いのに何を言っているんだと、そんな罵声が聞こえてきそうですね。
来るなと言っているのではなく、ましてや追い返すわけではありません。
(来ないように仕向けることはありましたが)

ターゲットを絞る意味

なぜターゲットを女性に絞っているのかといえば、男性はじっくりと治療に取り組む努力を怠る傾向にあるからです。

逆に言えば、じっくりと治療に取り組んでいる方は通って下さいます。

こちらは治療プランを立てて提案をしているのにも関わらず、それに従っていただけないようなら良くなるものも良くなりません。

そんなことで「治らない」などと苦言を言われるのは嫌なものです。

女性は最初にプランを提示すれば、ほとんどの方がそのプラン通りに通って下さいます。

これは治療理念の面でもマッチしていて、ありがたいのですが、ここで強調したいのは売り上げの予測が立てやすくなるということです。

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売り上げの予測が立てやすいというのは、経営をする上でとても助かることです。

家賃を筆頭に様々な支払い期日が迫ってくる月末、支払いの目処か立つというのは精神衛生上とても良いことです。

私の場合はご新規さんがお1人来られると、1ヶ月の売り上げが30,000円プラスされる計算です。

6,000円×5回=30,000円

1ヶ月に5回来るプランを最初に提案するので、ほぼ売り上げは確定します。

来院サイクルもこちらから提案するため、他のお客さんのサイクルと上手く組み合わせて、無駄のない全体スケジュールを組むことができます。(完全予約制営業)

そのようにして組まれた全体スケジュールには、意図的に作られたお客さんが1人もいらっしゃらない日があり、その日はアルバイトをします。

私はこのようにして鍼灸院とアルバイトを両立させていました。丸1日アルバイトする日もあれば、半日をアルバイトのために空けることもありました。

ターゲットを絞るメリット

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最初から女性だけをターゲットにすると決めて営業を始めましたが、ここまで極端に男女比が偏るとは私も思ってはいませんでした。

鍼灸院を移転させて、新しい自宅兼鍼灸院はまだ営業を開始できていませんが、ここでもターゲットは女性のみとします。そのほうがチラシの内容や、ホームページのデザインを決めやすいのです。

性別だけでなく年齢も35歳とピンポイントで決めることで、キャチコピーも決めやすくなります。

もちろん35歳女性と決めて作ったチラシで、ぴったり35歳女性だけが来るわけではなく、年齢は幅広い範囲で来られます。

しかし男性が来ることはほとんどありません。男性向けのチラシやホームページではないからです。

限られた時間と予算の中で、確実に広告の効果を得るにはターゲットは絞ったほうが良いです。

男性にも来て欲しい場合、もうひとつ別に男性向けホームページを作る必要があると思います。

そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、あなたが男性だとした場合、明らかに女性向けに作られたホームページを見て、行ってみようと思われますか。

また、明らかに女性向けに作られたチラシを持ってその店に行こうと思いますか。

細かくターゲットを決めることのできない鍼灸師の先生方は、まずは男性をターゲットにするか、女性をターゲットするか決めるところから始めてみませんか。

2017年12月売上公開

月に1度の鍼仕事

 2017年12月の売上は18,600円でした。

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12月20日は月に1度の出張日。
自宅兼鍼灸院の準備が整わず、先月同様出張所での施術です。自宅の施術室が利用できないのは、部屋が寒すぎるからです。

引っ越しをしたのは先月ですが、まだエアコンを取り付けていません。
2017年12月22日現在では、まだ見積もり段階です。実際に取り付けていただく家と部屋を見ていただき、取り付け費用の見積もりをいただきました。3台購入しますが、内2台が2階なので、マンションと比較すると費用が高くなります。この話はまた別の機会に記事にします。

エアコンのない木造一戸建は、これまでの鉄筋コンクリート製マンションと違い、とにかく冷えます。自宅も鍼灸院も鉄筋コンクリートだったので、予想外の寒さに困惑しています。
特に今年(2017年)は寒いのか、家の中の温度は1桁です。遠赤外線ヒーターで暖をとってはいますが、施術室を施術可能なほどに温めることができません。

さて、先月(2017年11月)も出張所で1日だけ施術日があり、その売り上げを公開しました。今月(2017年12月)も売り上げを公開します。
私の鍼灸院では、施術料金を1回6,000円からとしていますが、出張所では少し割り増しになります。
出張所や施術料金については過去記事をご覧ください。

鍼灸出張所を開設する

鍼灸出張料金について

今回の出張所での売り上げは18,600円でした。
内訳は60分施術が2名、30分施術が1名です。

  • 60分7,500円×2名=15,000円
  • 30分3,600円×1名=3,600円
  • 合計:18,600円

ここから場所代をお支払いします。
場所代は売り上げの20%です。
計算すると3,720円ですが、すこし調整しました。

  • 場所代:3,600円

差し引き15,000円が手元に残るお金です。
先月(2017年11月)、手元に残った金額は24,000円でしたので前月比63%となります。

場所代についてもう少し詳しく説明いたしますと、60分施術7,500円のうち、1,500円は場所代です。30分施術は本来のコースではなく、お試しです。3,600円のうち、600円を場所代としてお支払いしました。
半日サロンを利用させていただくので、ルームレンタル料金としては格安だと思います。車も停めさせていただいています。

肝心の売り上げですが、先月と比較すると63%という酷い売り上げです。これが会社なら破綻しますね。
初めての開業から3年間の売り上げを公開しているので、それを見ていただければお分りのように、私はこの程度の落差は慣れています。

鍼灸院売上実績(開業1年目)

売り上げは前月比63%でしたが、特筆すべきはお試しの依頼があったことです。
ありがたいことに、既存のお客さんからのご紹介です。紹介してくださった方によると、私の施術を気に入ってくださったということなので安心しました。
これから本格的に施術を受けてくださるようになれば、出張所の売り上げはもう少し高めで安定するでしょう。
これまでも、このようにお客さんが増えては減りを繰り返してきました。
来年は出張所においてイベントを開催し、更に新規顧客の獲得を目指します。さっそく2月にイベント開催を決めてきたので、春先には新規さんが増えると嬉しいですね。
出張所での施術数が増えれば、出張回数を増やす計画もあります。
このブログを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、今の私はアルバイトの給料が収入の軸となっています。
少しずつアルバイトと鍼の比率を変えて、来年中(2018年)には50:50くらいにすることが目標です。
2019年には鍼灸だけで生活できればと夢見ています。そのためには移転した鍼灸院と、出張所での新規顧客の獲得が必須です。
自宅鍼灸院の準備が整えば、またチラシを作ってポスティングから始めます。

捨てられないチラシを作る(2)

チラシをポスティングするだけでは捨てられてしまうので、カフェマップを作って裏面を広告にした話を前回書きました。今回はカフェへどのように働きかけたのか、結果はどうだったのかを紹介いたします。

カフェへ企画を持ち込む

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街には人気のカフェが10件ほどあり、それほど人気でないカフェを含めると何件あるのかわかりません。
人気カフェの内、よく通っていた1件のオーナーにカフェマップの企画を持ちかけました。

説明したポイントは次の10個です。

  1. 鍼灸院のチラシを作る
  2. フルカラーA4
  3. 表面をカフェマップにする
  4. 裏面を鍼灸院のチラシにする
  5. 人気カフェを街全体地図で紹介する
  6. カフェの写真を1枚載せる
  7. 春夏秋冬の4期に分けて配布する
  8. 配布方法はポスティング
  9. 1期当たりの配布枚数は不明
  10. 費用は全て私が負担する

費用を全て私が負担するので、カフェ側は金銭的な負担は全くありません。
カフェ側には掲載の許可と、写真とお店データの提供をお願いしました。
個人経営のカフェと企業経営のカフェがあり、その内の個人経営1件だけに話を聞いていただけませんでした。あまりにも有名なカフェなので、相手にしていただけなかったようです。
話を聞いてくださったカフェは協力していただけることになりました。

チラシは自分達で折る

掲載が決まったカフェに写真やコメントをいただき、チラシを作りました。裏側は私の鍼灸院の広告です。
印刷前にカフェのイメージが損なわれるような仕上がりでないことを、カフェオーナーに確認していただきました。問題ないと返答をいただいたところで、印刷屋に発注です。

初めてチラシを作ったのは夏でした。枚数は6,000枚。これを折るところまで発注すると、折り代が加算されて印刷代が高くなります。

6,000枚のチラシは、私と友人の女性鍼灸師さんで折りました。

女性鍼灸師の友人には、ときどきいらっしゃる女性鍼灸師希望するお客さんの対応をお願いしていました。他にもお店の会計を全てお任せしており、この友人のおかげで確定申告もこなすことができています。

ポスティングの効果

折り上がったチラシは各カフェに100枚づつ置いていただき、残りの5,000枚を何日かに分けて、私がポスティングしました。

ポスティングした場所は地図にマークし、秋冬春にダブってポスティングしないように管理しました。

この夏の作ったチラシはたった6,000枚ですが、8人のお客さんが新規で来てくださいました。8人全員が継続的に通ってくださり、紹介もしてくださったので、夏のポスティングの苦労は報われたと喜んだことを思い出します。

ポスティングは撒いても反応が無いといった、がっかりするような情報ばかりがネット上にあったので、6,000枚で8件の新規獲得は嬉しかったです。

自分の経験からポスティングは無駄ではないと思います。これからポスティングされようとしている方は、是非頑張ってください。何もしないよりは、やってみたほうが良いといいますが、本当にその通りです。

カフェからは「カフェマップを持ってお店に来てくださるお客さんがいらっしゃいましたよ」と嬉しい報告もありました。
カフェマップがちゃんと機能し、協力いただいたカフェにも貢献できているとわかってホッとしました。

このカフェマップのコピーが、ポスティングしていない隣町のカフェに置かれていたそうで、そのコピーをもって鍼灸院に来られた方もいらっしゃいました。それはカフェマップをポスティングした1年後のことだったので、本当に驚きましたし感動しました。

これまでにもお灸の小冊子を作ったり、簡単なツボ図を作って配布したことがあります。何かを作るのは大変ですが、きちんとしたものは保管していただけるし、コピーされて思いもよらぬところにあったりするので嬉しくなります。

パソコンが苦手でも、最近は手書き原稿を印刷してくれる印刷屋もあります。手書き原稿印刷を検索してみると、1色刷りB5サイズ2,000枚が3,000円以下でありました。探せばもっと安いところもあるはずです。

ものは試しです。まだ一度もポスティングされてないようなら、試してみてはいかがでしょうか。

捨てられないチラシを作る(1)

チラシで宣伝する

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私はポスティングしたチラシを捨てられないように、チラシに少し工夫を施しました。

チラシについては過去記事の「鍼灸業界における広告規制について&鍼灸業界における広告規制について(2)」の中で、チラシを作ってポスティングしたり、飲食店に置いていただいたことに触れました。

鍼灸業界における広告規制について

鍼灸業界における広告規制にういて(2)

エリートチラシ

あなたの家にチラシがポスティングされていたら、あたはそのチラシをどうしますか。9割以上の人がポスティングされたチラシを、そのままゴミ箱へ捨てるでしょう。マンションの郵便受けの横には、ご丁寧にポスティングされたチラシを捨てるためのゴミ箱が設置されています。その環境でポスティングされたチラシを捨てないほうが不思議です。

捨てられることなく部屋まで持ち帰ってもらえるチラシは、チラシ界のエリートといってもよいでしょう。ここでは、このチラシをエリートチラシと呼びます。

エリートチラシをどう作るか。ここにちょっとした工夫が必要です。エリートチラシの条件に、素晴らしい文章で語られたあなたの治療方法や治療理論は必要ありません。なぜなら説得力のある文章でいかにあなたの治療が素晴らしく、痛みに効くかを説いたところで、それを読んでもらう前に捨てられてしまうのですから。

捨てられないエリートチラシになるか、すぐに捨てられるただのチラシになるのかは、それを手に取った人の目に映った瞬間に決まります。ここで目に映っただけでも、ひとつ関門をクリアしています。毎日大量に投げ込まれるチラシをひとつひとつ見る人も少なく、ほとんどの人は見ることもなく郵便受けの横に備え付けられたゴミ箱へ投げ込みます。一戸建てであれば家の中のゴミ箱へ直行です。

捨てられない工夫

郵便受けから取り出し、ひと目見られた瞬間が勝負の分かれ目です。その瞬間目に飛び込むところにはキャッチコピーが見えるようにデザインされているでしょう。「初回無料」や「腰痛専門」といった、お得感や専門性を謳ったものが多いです。このようなお決まりのキャッチコピーが書かれたチラシを、あなたなら部屋まで持ち帰りますか。

私は鍼灸師でなかった頃でも、そういったチラシは捨てていました。これはあなたにも当てはまり、あなたが来て欲しいと思っているお客さんの殆どに当てはまると思います。

偶然にも腰痛で困っている人にそのようなチラシが届いたとしても、同じようなチラシが毎日届くのですから、その殆どは捨てられるでしょう。

たくさんの同じようなチラシの中で、生き残りを賭けて争う。私はそんな無駄な争いをせずに、選んでもらって部屋まで持ち帰ってもらえるチラシを目指すために工夫が必要だと考えました。

チラシにどんな仕掛けをするか考えるときに、ベースになったのはターゲットとする客層です。私がターゲットにしているのは、次のような条件をクリアする人です。

  • 女性
  • 30代
  • 既婚
  • 子どもあり
  • 専業主婦
  • あるていどお金に余裕がある
  • 自分磨きにお金をかける

すごく簡単ですが、軸はこんな感じです。本当であれば、こどもの年齢や世帯所得なども重要ですが、ここでは簡潔にします。私はこのような女性に施術を受けに来て欲しいと考えていました。

どこにターゲットにぴったりな女性がいるのかと考えながら街を歩いていると、あちらこちらにある素敵なカフェで、ターゲットである女性達がランチやお茶を楽しんでいることに気付きました。ミスタードーナッツのようなチープな店ではなく、女性達が友人を誘って行きたくなるようなカフェです。

昼間のカフェにに居たのはご主人が働いている日中に、友達と子どもを連れ添ってランチやお茶を楽しむことができる程度には経済力のある女性です。

ターゲットとなる女性達が集うカフェでお茶をしながら観察すると、女性達はいろんなカフェでランチやお茶を楽しんでいることがわかりました。カフェでお茶をしながら、他のカフェの話をしているのです。特にここがお気に入りの1件ではないんだなと、そこで気付きました。

このような女性達に、自分の鍼灸院を知ってもらうためにはどうすればいいか。さほど考えずに答えは出ました。いろんなカフェを行き来し、情報を交換するような女性達に私のチラシを手に取ってもらうには、チラシにどういった仕掛けをすればよいか。

私が作ったのは「カフェマップ」でした。

カフェマップ

カフェマップとは街にたくさんあるカフェの中から、特に素敵なカフェだけをまとめた地図です。ただ地図を作ったのではなく、カフェの特徴や営業時間・定休日などの基本情報に写真を1枚添えてまとめました。

ポイントは、カフェマップをカフェに置いていただくことです。女性達が自分の気に入ったカフェに行くと、そこのその街のカフェマップが置いてあるのですから、手に取らないわけがありません。

カフェマップの裏は私の鍼灸院の広告になっていますが、カフェマップを広げて裏返すまでその広告には気付くことはありません。A4サイズで刷られたカフェマップは「カフェマップ」と書かれた部分が一番目立つように折り、カフェマップがメインで鍼灸院の広告がおまけのような扱いです。

これを街中の人気カフェに置いてもらったのです。どのようにカフェに働きかけたのか、結果どうだったのかなどは次回の記事で紹介いたします。

鍼灸業界における広告規制について(2)

チラシ以外の広告手法

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前回の記事で鍼灸院をとりまく広告規制について書きました。
そこでは規制を気にせず、社会通念上ゆるされると思われる範囲で広告(チラシ)を作って宣伝した経緯と結果について紹介しました。
今回は広告規制の影響を受けたケースを紹介します。
前回の記事を参照していただければ、私がどのような内容でチラシを作ったのかがわかります。

鍼灸業界における広告規制について

このチラシと同じような内容で、クーポンサイトへ広告を出そうと思い、クーポンサイトの担当者に話を聞きました。

クーポンサイトとは

ここでクーポンについて簡単に説明します。
クーポン系で有名なのはホットペッパーという、フリーペーパーです。これは紙媒体ですから、駅やコンビニに置いています。
街によっては無いかもしれませんが、ホットペッパーのような大手でなく、ローカルフリーペーパーがあるのではないでしょうか。

街によっては無いと書いたのは、このフリーペーパーは街単位で発行されているからです。
その街にあるお店の、お得なクーポンを1冊にまとめたものだと思ってください。
こそには通常8,000円が2,980円などと、大幅割引クーポンが掲載されており、お客さんはそれをもってお店に行って割引を受けるといったシステムです。

美容院に行く際、毎回店を替えてクーポンを利用する女性も少なくありません。

毎回店を変えるのは、この大幅割引を受けることができるのは、初回限定に限ると縛りがあることが多いからです。
それではお店側は大損ではないかと思われるかもしれません。ところがそうではなく、お客さんが来ないよりは来ていただいた方が良いのです。
もしかするとリピートしてくれるお客さんがいらっしゃるかもしれません。店舗は新規顧客獲得のために、大幅割引を目玉したクーポンを、自分の商圏で配布されているクーポン誌に掲載するというわけです。

大手は値段も大きい

大手フリーペーパーの場合、その費用も高くなります。
知り合いの美容院で聞いたところ、毎月100万円の経費を広告に割いてる美容院があります。毎月100万円を広告に割いていますから、その100万円は毎月回収できているはずです。
費用の回収について聞いてみたところ、100万円かけたら売り上げが200万円伸びるそうです。確かに100万円は安くはないけれど、売り上げが200万円伸びるから広告に100万円かけるという話でした。
100万円かけて200万円売上が伸びるなら、200万円かければ売り上げは400万円伸びるとかいえば、それは違います。お店の規模もあり、ひとつのお店が売り上げる金額には限界があります。
それをクリアするには2店舗目を出店するなどして、お店を広げるしかありません。

クーポンサイトは財布に優しい

私が広告を出そうとした媒体はホットペッパーのような紙媒体ではなく、インターネット上のクーポンサイトです。クーポンをスマートフォンに表示させて、それをお店で見せるのでなく、商品としてクーポンを販売します。

例えば施術1回6,000円を3,000円で販売します。お客さんはカードなどで決済し、3,000円はクーポンサイト会社に入ります。その3,000円をクーポンサイト会社と私で半分づつ分け合います。

そのため広告掲載代として100万円先払いということはなく、クーポンが売れた分だけを売上金から支払うので、広告費用を抑えることができます。分ける割合や、細かな仕組みはクーポンサイト会社によって違います。

クーポンサイトをどう選ぶ

クーポンサイトはたくさんあり、その中で2社に絞りました。どのようにして絞ったのかというと、私のお客さんに聞いたのです。
クーポンサイトにも客層というものがあります。見当違いのクーポンサイトに広告しても仕方ないので、実際に私の鍼灸院に通っている女性にリサーチして2社のクーポンサイトに絞りました。

クーポンサイトの立場

早速クーポンサイトの担当者へメールで問い合わせましたが、ここで予想外の返事をいただきました。
その返事には「医療は広告規制があるので、社内規定に基づいて掲載はできません」と書いてありました。
鍼灸は医療ではありませんが、広告規制があるのは事実です。無免許タイプのマッサージであれば可能なようですが、鍼灸院というとがよろしくないという返答でした。
これには驚きましたが、広告業界も当局から指導を受ける可能性があり、医療系の掲載は見送っているそうです。実際に注意を受けた企業があるという話をしてくださいました。
そのような経緯があって、クーポンサイトへの広告掲載は中止となりました。

妥協案

クーポンサイトは鍼灸をとりまく広告規制の影響で、掲載を断念することになりました。
しかし電話で何度か相談を受けてくださった担当者さんが、エキテンであればとりあえず無料で利用できるからと提案してくださいました。手応えがあれば有料版にグレードアップできるなど、他社でありながら詳しく教えていただきました。

エキテンは店舗の最寄り駅をキーワードに店舗を紹介するシステムです。
私はエキテンの利用を開始しましたが、手応えを感じる前に移転となった次第です。
これを読んでくださっている方々(ありがとうございます)も広告宣伝は頭を抱えるところだと思いますが、エキテンを利用されていなければ、とりあえず登録してみてはいかがでしょうか。

鍼灸業界における広告規制について

鍼灸院は広告を自由に出せない

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ここに書かれていることは、全て事実です。ここに書かれていることを実行し、それによって損害が発生したとしても私は一切の責任を負いません。

私は規制なんて気にせず、好きに作ったチラシをポスティングし、飲食店などに置いてもらいました。

それが原因で保健所に注意されるなど、問題になったことは1度もありません。

そういった経験をここでまとめて紹介いたします。

商売するなら宣伝してあたりまえ

商売をするにあたって、宣伝をしなくてはいけないのは子どもでも分かることです。

どこの世界に宣伝もせずに商売をする人がいるでしょうか。

看板に代表される宣伝広告には、各企業が大金をつぎ込み誰よりも目立とうとしています。

Amazonやイオンでさえ広告することをやめません。

なぜかといえば、広告をやめるとAmazonやイオンでさえ売上が落ち込むからです。

しかし鍼灸院はその宣伝を法律によって規制され、自由に宣伝をすることができません。正確には広告に記載してもよいことが決められていて、それ以外はだめだというのです。

ではどういったことなら広告に記載してよいのか、あらためてここで確認してみたいと思います。

広告できる事項(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師に関する法律第7条第1項)

  1. 施術者である旨並びに施術者の氏名及び住所
  2. 業務の種類(あん摩業、マッサージ業、指圧業、はり業、きゅう業)
  3. 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
  4. 施術日又は施術時間
  5. その他厚生労働大臣が指定する事項(平成11年3月29日付け 厚生省告示第69号)
  6. もみりょうじ
  7. やいと、えつ小児鍼(はり)
  8. あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第9条の2第1項前段の規定による届出をした旨
  9. 医療保険療養費支給申請ができる旨(申請については医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る。)
  10. 予約に基づく施術の実施
  11. 休日又は夜間における施術の実施
  12. 出張による施術の実施
  13. 駐車設備に関する事項

信じられないことに施術料は記載できません。

施術を受けるのに幾ら必要か分からないような鍼灸院へ、施術を受けに行くような人が世の中にどのくらいいらっしゃるでしょうか。

料金が分からない高級寿司屋に行くような感覚で、「ちょっと鍼してくらぁ」なんて粋な人はいません。

ほとんど全ての人が鍼灸を受けるにあたって、その施術料金を知りたいのではないのでしょうか。

院の名称も自由に決められない

私は鍼灸院の名称を決める際、なんたら鍼灸院とせずに、カタカナを多用した院名をつけました。ここで院名は明かせませんが、全てカタカナでどこにも鍼灸院という言葉は入れませんでした。

その際に保健所から、私の希望した院名では鍼灸院かどうか分からないので却下すると言われました。

どうしてかという私の質問に保健所はこう答えました、「何の店か分からないようでは利用する人にとって不利益となる場合があるから」と。

外から見て料金も分からないような鍼灸院の方がよっぽど不利益ではありませんかと、保健所の担当者に詰め寄ってみましたが、それとこれは話が別だと聞く耳を持ちません。

法律では院名に使ってはいけないような言葉として、いくつかの規制はありますが、鍼灸院という言葉を絶対に使わなくてはいけないということは何処にも書かれていません。

そもそも法律を解釈して、「これは良い」「これはダメ」と判断してよいのは、この国では裁判官だけです。

保健所の担当者が判断してよいような、そんな程度の低い問題ではありません。

どうしても希望通りの院名にしたいと訴えたところ、なぜそのような院名にしたいかという理由書を保健所の所長宛に書くことで、希望する院名を受け付けていただけました。

私がチラシに記載したこと

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院名は希望通りになりましたが、広告するにあたっての問題が残りました。

保健所にはそれとなく聞いてみたのですが、やはり法律は法律だというだけで話にもなりません。

そこで思いついたのが、「気にせず好きなことを書く」という、至極あたりまえのことでした。当然ですが、「癌を治す」などとは書きません。

「広告できる事項(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師に関する法律第7条第1項)」にある1から13の項目以外で私が書いたのは次のようなものです。

  1. 診療時間
  2. 施術料金
  3. 鍼の技法
  4. 鍼の効果
  5. 自己紹介
  6. ホームページアドレス
  7. フェイスブックアドレス
  8. メールアドレス

①の診療時間は、法律では施術時間と書くこととされています。

これはどっちでもいいかと思いましたが、多くの人にとって馴染みのある診療時間という言葉を選びました。

②の料金については、60分6,000円、90分なら9,000円と細かく書きました。

更にお灸だけの料金や、クイックマッサージの料金も記載しました。

ここまでで保健所に注意されて当然の内容です。

注意されたらされたときのことです。そんなことを気にしていたら商売はできません。

鍼灸師になるまでにサラリーマンとして働いていたことがありますが、アレコレ気にしていたらチャンスは逃げていくばかりです。もし保健所が何か言ってきたら、真正面から衝突する覚悟でチラシを撒きました。

春夏秋冬、季節ごとに4回チラシを撒きましたが、とくに注意は受けませんでした。

※これは私の体験を事実のままに書いたものです。私と同じ事をし、あなたに損害が発生したとしても私は一切の責任を負いません。自分のことは自分で責任をもって行動してください。

税務署へ異動届けを出しました(2)

税務署から連絡があった

前回の記事で「税務署に異動届けを出したのですが、異動前の納税地住所を書く欄に、店舗住所を書くべきところを自宅住所を書いて提出した」ということを書きました。

税務署へ異動届けを出しました

異動先の税務署の方が、とりあえずこれでいいというのでそのまま提出し、なにかあれば連絡しますと言われたので様子を見ることにしていました。

数日して、税務署から連絡がありました。

また税務署に行くか、インターネットからダウンロードして記載し、税務署に送るとなれば面倒だなと思いながら税務署に折り返しの電話をしてみました。

そうしたところ、異動前の税務署に提出した内容を把握しており、そのうえで確認の電話でした。

異動前の税務署には異動先の住所として、自宅兼店舗なので自宅住所を記載していたのですが、異動先の税務署に提出した自宅の住所と相違があるという連絡でした。

そこで思い出しました。

今回の自宅の引越しにおいて、不動産屋が住所を間違えて契約書を作成していたのです。

私はその誤った住所を、色々なところへ新住所として変更届を出したものですから、郵送物が届かず差出人に戻されたり、引越し業者が新居に来れないといったトラブルがありました。

どうも異動前の税務署にも誤った自宅住所を書いていたようです。

口頭で正しい住所をお伝えし、今回の異動手続きは完了しました。

このことから、税務署へ提出した「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」については、異動前や異動先の住所を少々間違えたところで、さほど問題にならないことがわかりました。

これから手続きをされるかたもいらっしゃると思いますが、適当に書いたり、間違えたりしても心配する必要はないと思います。

税務署が届けた電話番号に電話してきてくださるので、それに対応できればある程度の修正は電話で済みそうです。

税務署へ異動届けを出しました

税務署の対応

税務署の対応は署によって違うようです。

引越しから1ヶ月が経ちましたが(2017年12月)、やっと引越し先を管轄する税務署へ異動届けを出しました。

鍼灸院を閉院する際の手続きとして、【鍼灸院廃業手続き・税務署編】と【鍼灸院廃止手続き(備忘録)】の2つの記事を公開しています。

鍼灸院廃業手続き・税務署編

鍼灸院廃業手続き(備忘録)

その中で税務署へ提出する書類の内容について、「この項目にはこういったことを書く」と説明しています。

繰り返しになりますが、税務署に提出する「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」に記入するのは、次の12項目です。

  1. 納税地
  2. 氏名
  3. 生年月日
  4. 個人番号
  5. 職業
  6. 屋号
  7. 異動年月日
  8. 異動前の納税地
  9. 異動後の納税地
  10. 屋号
  11. 所在地
  12. 事業内容

異動前の納税地を管轄する税務署へ提出した書類には、全て記入しました。

ところが、異動先の納税地を管轄する税務署では、9,10,11を記入するようには言われませんでした。

4の個人番号(マイナンバー)については、書いて欲しいが書かなくても問題はありませんと告げられたので、私は書きませんでした。

5,6も必要ない感じでしたが、なんとなく流れで書きました。

異動届けは異動前の納税地を管轄する税務署へ「出て行きますよ」といった意味合いで届けを出し、異動先の納税地を管轄する税務署へは「転入しましたよ」といった意味合いで届出を出します。

「出て行きますよ」の方は全部埋めたにもかかわらず、「転入しましたよ」のほうは書かなくてもよい項目があるのには驚きました。

納税地住所を書き間違えた

「出て行きますよ」の異動前の納税地住所を書く欄に、店舗の住所を記入したにも関わらず、「転入しましたよ」の異動前の納税地住所を書く欄へは引越し前の自宅の住所を書いてしまいました。

実際に登録していた納税地住所は店舗の住所なので、本来は両方共に店舗の住所を書くべきところです。

税務署の担当の方に「店舗住所を登録していたと思うが、自宅の住所を書いてしまいました」と伝えたところ、「たぶん大丈夫です。何かあれば連絡しますね」と言われました。

これまで行った3回の確定申告を引き継ぐための手続きですが、そんな適当で大丈夫なのかと不安になります。

確定申告では毎年同じ番号を記入する欄がありますが、この書類にはその番号を記入する欄がありません。

納税地として登録しているのは、これまでは店舗住所だけでした。

こんなことで本当に確定申告の内容を引き継げるのか不安ですが、大丈夫といわれたのでひとまず様子を見ることにしました。