鍼灸業界における広告規制について(2)

チラシ以外の広告手法

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前回の記事で鍼灸院をとりまく広告規制について書きました。
そこでは規制を気にせず、社会通念上ゆるされると思われる範囲で広告(チラシ)を作って宣伝した経緯と結果について紹介しました。
今回は広告規制の影響を受けたケースを紹介します。
前回の記事を参照していただければ、私がどのような内容でチラシを作ったのかがわかります。

鍼灸業界における広告規制について

このチラシと同じような内容で、クーポンサイトへ広告を出そうと思い、クーポンサイトの担当者に話を聞きました。

クーポンサイトとは

ここでクーポンについて簡単に説明します。
クーポン系で有名なのはホットペッパーという、フリーペーパーです。これは紙媒体ですから、駅やコンビニに置いています。
街によっては無いかもしれませんが、ホットペッパーのような大手でなく、ローカルフリーペーパーがあるのではないでしょうか。

街によっては無いと書いたのは、このフリーペーパーは街単位で発行されているからです。
その街にあるお店の、お得なクーポンを1冊にまとめたものだと思ってください。
こそには通常8,000円が2,980円などと、大幅割引クーポンが掲載されており、お客さんはそれをもってお店に行って割引を受けるといったシステムです。

美容院に行く際、毎回店を替えてクーポンを利用する女性も少なくありません。

毎回店を変えるのは、この大幅割引を受けることができるのは、初回限定に限ると縛りがあることが多いからです。
それではお店側は大損ではないかと思われるかもしれません。ところがそうではなく、お客さんが来ないよりは来ていただいた方が良いのです。
もしかするとリピートしてくれるお客さんがいらっしゃるかもしれません。店舗は新規顧客獲得のために、大幅割引を目玉したクーポンを、自分の商圏で配布されているクーポン誌に掲載するというわけです。

大手は値段も大きい

大手フリーペーパーの場合、その費用も高くなります。
知り合いの美容院で聞いたところ、毎月100万円の経費を広告に割いてる美容院があります。毎月100万円を広告に割いていますから、その100万円は毎月回収できているはずです。
費用の回収について聞いてみたところ、100万円かけたら売り上げが200万円伸びるそうです。確かに100万円は安くはないけれど、売り上げが200万円伸びるから広告に100万円かけるという話でした。
100万円かけて200万円売上が伸びるなら、200万円かければ売り上げは400万円伸びるとかいえば、それは違います。お店の規模もあり、ひとつのお店が売り上げる金額には限界があります。
それをクリアするには2店舗目を出店するなどして、お店を広げるしかありません。

クーポンサイトは財布に優しい

私が広告を出そうとした媒体はホットペッパーのような紙媒体ではなく、インターネット上のクーポンサイトです。クーポンをスマートフォンに表示させて、それをお店で見せるのでなく、商品としてクーポンを販売します。

例えば施術1回6,000円を3,000円で販売します。お客さんはカードなどで決済し、3,000円はクーポンサイト会社に入ります。その3,000円をクーポンサイト会社と私で半分づつ分け合います。

そのため広告掲載代として100万円先払いということはなく、クーポンが売れた分だけを売上金から支払うので、広告費用を抑えることができます。分ける割合や、細かな仕組みはクーポンサイト会社によって違います。

クーポンサイトをどう選ぶ

クーポンサイトはたくさんあり、その中で2社に絞りました。どのようにして絞ったのかというと、私のお客さんに聞いたのです。
クーポンサイトにも客層というものがあります。見当違いのクーポンサイトに広告しても仕方ないので、実際に私の鍼灸院に通っている女性にリサーチして2社のクーポンサイトに絞りました。

クーポンサイトの立場

早速クーポンサイトの担当者へメールで問い合わせましたが、ここで予想外の返事をいただきました。
その返事には「医療は広告規制があるので、社内規定に基づいて掲載はできません」と書いてありました。
鍼灸は医療ではありませんが、広告規制があるのは事実です。無免許タイプのマッサージであれば可能なようですが、鍼灸院というとがよろしくないという返答でした。
これには驚きましたが、広告業界も当局から指導を受ける可能性があり、医療系の掲載は見送っているそうです。実際に注意を受けた企業があるという話をしてくださいました。
そのような経緯があって、クーポンサイトへの広告掲載は中止となりました。

妥協案

クーポンサイトは鍼灸をとりまく広告規制の影響で、掲載を断念することになりました。
しかし電話で何度か相談を受けてくださった担当者さんが、エキテンであればとりあえず無料で利用できるからと提案してくださいました。手応えがあれば有料版にグレードアップできるなど、他社でありながら詳しく教えていただきました。

エキテンは店舗の最寄り駅をキーワードに店舗を紹介するシステムです。
私はエキテンの利用を開始しましたが、手応えを感じる前に移転となった次第です。
これを読んでくださっている方々(ありがとうございます)も広告宣伝は頭を抱えるところだと思いますが、エキテンを利用されていなければ、とりあえず登録してみてはいかがでしょうか。