捨てられないチラシを作る(1)

チラシで宣伝する

Photo by Chris Kristiansen on Unsplash

私はポスティングしたチラシを捨てられないように、チラシに少し工夫を施しました。

チラシについては過去記事の「鍼灸業界における広告規制について&鍼灸業界における広告規制について(2)」の中で、チラシを作ってポスティングしたり、飲食店に置いていただいたことに触れました。

鍼灸業界における広告規制について

鍼灸業界における広告規制にういて(2)

エリートチラシ

あなたの家にチラシがポスティングされていたら、あたはそのチラシをどうしますか。9割以上の人がポスティングされたチラシを、そのままゴミ箱へ捨てるでしょう。マンションの郵便受けの横には、ご丁寧にポスティングされたチラシを捨てるためのゴミ箱が設置されています。その環境でポスティングされたチラシを捨てないほうが不思議です。

捨てられることなく部屋まで持ち帰ってもらえるチラシは、チラシ界のエリートといってもよいでしょう。ここでは、このチラシをエリートチラシと呼びます。

エリートチラシをどう作るか。ここにちょっとした工夫が必要です。エリートチラシの条件に、素晴らしい文章で語られたあなたの治療方法や治療理論は必要ありません。なぜなら説得力のある文章でいかにあなたの治療が素晴らしく、痛みに効くかを説いたところで、それを読んでもらう前に捨てられてしまうのですから。

捨てられないエリートチラシになるか、すぐに捨てられるただのチラシになるのかは、それを手に取った人の目に映った瞬間に決まります。ここで目に映っただけでも、ひとつ関門をクリアしています。毎日大量に投げ込まれるチラシをひとつひとつ見る人も少なく、ほとんどの人は見ることもなく郵便受けの横に備え付けられたゴミ箱へ投げ込みます。一戸建てであれば家の中のゴミ箱へ直行です。

捨てられない工夫

郵便受けから取り出し、ひと目見られた瞬間が勝負の分かれ目です。その瞬間目に飛び込むところにはキャッチコピーが見えるようにデザインされているでしょう。「初回無料」や「腰痛専門」といった、お得感や専門性を謳ったものが多いです。このようなお決まりのキャッチコピーが書かれたチラシを、あなたなら部屋まで持ち帰りますか。

私は鍼灸師でなかった頃でも、そういったチラシは捨てていました。これはあなたにも当てはまり、あなたが来て欲しいと思っているお客さんの殆どに当てはまると思います。

偶然にも腰痛で困っている人にそのようなチラシが届いたとしても、同じようなチラシが毎日届くのですから、その殆どは捨てられるでしょう。

たくさんの同じようなチラシの中で、生き残りを賭けて争う。私はそんな無駄な争いをせずに、選んでもらって部屋まで持ち帰ってもらえるチラシを目指すために工夫が必要だと考えました。

チラシにどんな仕掛けをするか考えるときに、ベースになったのはターゲットとする客層です。私がターゲットにしているのは、次のような条件をクリアする人です。

  • 女性
  • 30代
  • 既婚
  • 子どもあり
  • 専業主婦
  • あるていどお金に余裕がある
  • 自分磨きにお金をかける

すごく簡単ですが、軸はこんな感じです。本当であれば、こどもの年齢や世帯所得なども重要ですが、ここでは簡潔にします。私はこのような女性に施術を受けに来て欲しいと考えていました。

どこにターゲットにぴったりな女性がいるのかと考えながら街を歩いていると、あちらこちらにある素敵なカフェで、ターゲットである女性達がランチやお茶を楽しんでいることに気付きました。ミスタードーナッツのようなチープな店ではなく、女性達が友人を誘って行きたくなるようなカフェです。

昼間のカフェにに居たのはご主人が働いている日中に、友達と子どもを連れ添ってランチやお茶を楽しむことができる程度には経済力のある女性です。

ターゲットとなる女性達が集うカフェでお茶をしながら観察すると、女性達はいろんなカフェでランチやお茶を楽しんでいることがわかりました。カフェでお茶をしながら、他のカフェの話をしているのです。特にここがお気に入りの1件ではないんだなと、そこで気付きました。

このような女性達に、自分の鍼灸院を知ってもらうためにはどうすればいいか。さほど考えずに答えは出ました。いろんなカフェを行き来し、情報を交換するような女性達に私のチラシを手に取ってもらうには、チラシにどういった仕掛けをすればよいか。

私が作ったのは「カフェマップ」でした。

カフェマップ

カフェマップとは街にたくさんあるカフェの中から、特に素敵なカフェだけをまとめた地図です。ただ地図を作ったのではなく、カフェの特徴や営業時間・定休日などの基本情報に写真を1枚添えてまとめました。

ポイントは、カフェマップをカフェに置いていただくことです。女性達が自分の気に入ったカフェに行くと、そこのその街のカフェマップが置いてあるのですから、手に取らないわけがありません。

カフェマップの裏は私の鍼灸院の広告になっていますが、カフェマップを広げて裏返すまでその広告には気付くことはありません。A4サイズで刷られたカフェマップは「カフェマップ」と書かれた部分が一番目立つように折り、カフェマップがメインで鍼灸院の広告がおまけのような扱いです。

これを街中の人気カフェに置いてもらったのです。どのようにカフェに働きかけたのか、結果どうだったのかなどは次回の記事で紹介いたします。