鍼灸業界における広告規制について(2)

チラシ以外の広告手法

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前回の記事で鍼灸院をとりまく広告規制について書きました。
そこでは規制を気にせず、社会通念上ゆるされると思われる範囲で広告(チラシ)を作って宣伝した経緯と結果について紹介しました。
今回は広告規制の影響を受けたケースを紹介します。
前回の記事を参照していただければ、私がどのような内容でチラシを作ったのかがわかります。

鍼灸業界における広告規制について

このチラシと同じような内容で、クーポンサイトへ広告を出そうと思い、クーポンサイトの担当者に話を聞きました。

クーポンサイトとは

ここでクーポンについて簡単に説明します。
クーポン系で有名なのはホットペッパーという、フリーペーパーです。これは紙媒体ですから、駅やコンビニに置いています。
街によっては無いかもしれませんが、ホットペッパーのような大手でなく、ローカルフリーペーパーがあるのではないでしょうか。

街によっては無いと書いたのは、このフリーペーパーは街単位で発行されているからです。
その街にあるお店の、お得なクーポンを1冊にまとめたものだと思ってください。
こそには通常8,000円が2,980円などと、大幅割引クーポンが掲載されており、お客さんはそれをもってお店に行って割引を受けるといったシステムです。

美容院に行く際、毎回店を替えてクーポンを利用する女性も少なくありません。

毎回店を変えるのは、この大幅割引を受けることができるのは、初回限定に限ると縛りがあることが多いからです。
それではお店側は大損ではないかと思われるかもしれません。ところがそうではなく、お客さんが来ないよりは来ていただいた方が良いのです。
もしかするとリピートしてくれるお客さんがいらっしゃるかもしれません。店舗は新規顧客獲得のために、大幅割引を目玉したクーポンを、自分の商圏で配布されているクーポン誌に掲載するというわけです。

大手は値段も大きい

大手フリーペーパーの場合、その費用も高くなります。
知り合いの美容院で聞いたところ、毎月100万円の経費を広告に割いてる美容院があります。毎月100万円を広告に割いていますから、その100万円は毎月回収できているはずです。
費用の回収について聞いてみたところ、100万円かけたら売り上げが200万円伸びるそうです。確かに100万円は安くはないけれど、売り上げが200万円伸びるから広告に100万円かけるという話でした。
100万円かけて200万円売上が伸びるなら、200万円かければ売り上げは400万円伸びるとかいえば、それは違います。お店の規模もあり、ひとつのお店が売り上げる金額には限界があります。
それをクリアするには2店舗目を出店するなどして、お店を広げるしかありません。

クーポンサイトは財布に優しい

私が広告を出そうとした媒体はホットペッパーのような紙媒体ではなく、インターネット上のクーポンサイトです。クーポンをスマートフォンに表示させて、それをお店で見せるのでなく、商品としてクーポンを販売します。

例えば施術1回6,000円を3,000円で販売します。お客さんはカードなどで決済し、3,000円はクーポンサイト会社に入ります。その3,000円をクーポンサイト会社と私で半分づつ分け合います。

そのため広告掲載代として100万円先払いということはなく、クーポンが売れた分だけを売上金から支払うので、広告費用を抑えることができます。分ける割合や、細かな仕組みはクーポンサイト会社によって違います。

クーポンサイトをどう選ぶ

クーポンサイトはたくさんあり、その中で2社に絞りました。どのようにして絞ったのかというと、私のお客さんに聞いたのです。
クーポンサイトにも客層というものがあります。見当違いのクーポンサイトに広告しても仕方ないので、実際に私の鍼灸院に通っている女性にリサーチして2社のクーポンサイトに絞りました。

クーポンサイトの立場

早速クーポンサイトの担当者へメールで問い合わせましたが、ここで予想外の返事をいただきました。
その返事には「医療は広告規制があるので、社内規定に基づいて掲載はできません」と書いてありました。
鍼灸は医療ではありませんが、広告規制があるのは事実です。無免許タイプのマッサージであれば可能なようですが、鍼灸院というとがよろしくないという返答でした。
これには驚きましたが、広告業界も当局から指導を受ける可能性があり、医療系の掲載は見送っているそうです。実際に注意を受けた企業があるという話をしてくださいました。
そのような経緯があって、クーポンサイトへの広告掲載は中止となりました。

妥協案

クーポンサイトは鍼灸をとりまく広告規制の影響で、掲載を断念することになりました。
しかし電話で何度か相談を受けてくださった担当者さんが、エキテンであればとりあえず無料で利用できるからと提案してくださいました。手応えがあれば有料版にグレードアップできるなど、他社でありながら詳しく教えていただきました。

エキテンは店舗の最寄り駅をキーワードに店舗を紹介するシステムです。
私はエキテンの利用を開始しましたが、手応えを感じる前に移転となった次第です。
これを読んでくださっている方々(ありがとうございます)も広告宣伝は頭を抱えるところだと思いますが、エキテンを利用されていなければ、とりあえず登録してみてはいかがでしょうか。

鍼灸業界における広告規制について

鍼灸院は広告を自由に出せない

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ここに書かれていることは、全て事実です。ここに書かれていることを実行し、それによって損害が発生したとしても私は一切の責任を負いません。

私は規制なんて気にせず、好きに作ったチラシをポスティングし、飲食店などに置いてもらいました。

それが原因で保健所に注意されるなど、問題になったことは1度もありません。

そういった経験をここでまとめて紹介いたします。

商売するなら宣伝してあたりまえ

商売をするにあたって、宣伝をしなくてはいけないのは子どもでも分かることです。

どこの世界に宣伝もせずに商売をする人がいるでしょうか。

看板に代表される宣伝広告には、各企業が大金をつぎ込み誰よりも目立とうとしています。

Amazonやイオンでさえ広告することをやめません。

なぜかといえば、広告をやめるとAmazonやイオンでさえ売上が落ち込むからです。

しかし鍼灸院はその宣伝を法律によって規制され、自由に宣伝をすることができません。正確には広告に記載してもよいことが決められていて、それ以外はだめだというのです。

ではどういったことなら広告に記載してよいのか、あらためてここで確認してみたいと思います。

広告できる事項(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師に関する法律第7条第1項)

  1. 施術者である旨並びに施術者の氏名及び住所
  2. 業務の種類(あん摩業、マッサージ業、指圧業、はり業、きゅう業)
  3. 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
  4. 施術日又は施術時間
  5. その他厚生労働大臣が指定する事項(平成11年3月29日付け 厚生省告示第69号)
  6. もみりょうじ
  7. やいと、えつ小児鍼(はり)
  8. あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第9条の2第1項前段の規定による届出をした旨
  9. 医療保険療養費支給申請ができる旨(申請については医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る。)
  10. 予約に基づく施術の実施
  11. 休日又は夜間における施術の実施
  12. 出張による施術の実施
  13. 駐車設備に関する事項

信じられないことに施術料は記載できません。

施術を受けるのに幾ら必要か分からないような鍼灸院へ、施術を受けに行くような人が世の中にどのくらいいらっしゃるでしょうか。

料金が分からない高級寿司屋に行くような感覚で、「ちょっと鍼してくらぁ」なんて粋な人はいません。

ほとんど全ての人が鍼灸を受けるにあたって、その施術料金を知りたいのではないのでしょうか。

院の名称も自由に決められない

私は鍼灸院の名称を決める際、なんたら鍼灸院とせずに、カタカナを多用した院名をつけました。ここで院名は明かせませんが、全てカタカナでどこにも鍼灸院という言葉は入れませんでした。

その際に保健所から、私の希望した院名では鍼灸院かどうか分からないので却下すると言われました。

どうしてかという私の質問に保健所はこう答えました、「何の店か分からないようでは利用する人にとって不利益となる場合があるから」と。

外から見て料金も分からないような鍼灸院の方がよっぽど不利益ではありませんかと、保健所の担当者に詰め寄ってみましたが、それとこれは話が別だと聞く耳を持ちません。

法律では院名に使ってはいけないような言葉として、いくつかの規制はありますが、鍼灸院という言葉を絶対に使わなくてはいけないということは何処にも書かれていません。

そもそも法律を解釈して、「これは良い」「これはダメ」と判断してよいのは、この国では裁判官だけです。

保健所の担当者が判断してよいような、そんな程度の低い問題ではありません。

どうしても希望通りの院名にしたいと訴えたところ、なぜそのような院名にしたいかという理由書を保健所の所長宛に書くことで、希望する院名を受け付けていただけました。

私がチラシに記載したこと

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院名は希望通りになりましたが、広告するにあたっての問題が残りました。

保健所にはそれとなく聞いてみたのですが、やはり法律は法律だというだけで話にもなりません。

そこで思いついたのが、「気にせず好きなことを書く」という、至極あたりまえのことでした。当然ですが、「癌を治す」などとは書きません。

「広告できる事項(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師に関する法律第7条第1項)」にある1から13の項目以外で私が書いたのは次のようなものです。

  1. 診療時間
  2. 施術料金
  3. 鍼の技法
  4. 鍼の効果
  5. 自己紹介
  6. ホームページアドレス
  7. フェイスブックアドレス
  8. メールアドレス

①の診療時間は、法律では施術時間と書くこととされています。

これはどっちでもいいかと思いましたが、多くの人にとって馴染みのある診療時間という言葉を選びました。

②の料金については、60分6,000円、90分なら9,000円と細かく書きました。

更にお灸だけの料金や、クイックマッサージの料金も記載しました。

ここまでで保健所に注意されて当然の内容です。

注意されたらされたときのことです。そんなことを気にしていたら商売はできません。

鍼灸師になるまでにサラリーマンとして働いていたことがありますが、アレコレ気にしていたらチャンスは逃げていくばかりです。もし保健所が何か言ってきたら、真正面から衝突する覚悟でチラシを撒きました。

春夏秋冬、季節ごとに4回チラシを撒きましたが、とくに注意は受けませんでした。

※これは私の体験を事実のままに書いたものです。私と同じ事をし、あなたに損害が発生したとしても私は一切の責任を負いません。自分のことは自分で責任をもって行動してください。

税務署へ異動届けを出しました(2)

税務署から連絡があった

前回の記事で「税務署に異動届けを出したのですが、異動前の納税地住所を書く欄に、店舗住所を書くべきところを自宅住所を書いて提出した」ということを書きました。

税務署へ異動届けを出しました

異動先の税務署の方が、とりあえずこれでいいというのでそのまま提出し、なにかあれば連絡しますと言われたので様子を見ることにしていました。

数日して、税務署から連絡がありました。

また税務署に行くか、インターネットからダウンロードして記載し、税務署に送るとなれば面倒だなと思いながら税務署に折り返しの電話をしてみました。

そうしたところ、異動前の税務署に提出した内容を把握しており、そのうえで確認の電話でした。

異動前の税務署には異動先の住所として、自宅兼店舗なので自宅住所を記載していたのですが、異動先の税務署に提出した自宅の住所と相違があるという連絡でした。

そこで思い出しました。

今回の自宅の引越しにおいて、不動産屋が住所を間違えて契約書を作成していたのです。

私はその誤った住所を、色々なところへ新住所として変更届を出したものですから、郵送物が届かず差出人に戻されたり、引越し業者が新居に来れないといったトラブルがありました。

どうも異動前の税務署にも誤った自宅住所を書いていたようです。

口頭で正しい住所をお伝えし、今回の異動手続きは完了しました。

このことから、税務署へ提出した「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」については、異動前や異動先の住所を少々間違えたところで、さほど問題にならないことがわかりました。

これから手続きをされるかたもいらっしゃると思いますが、適当に書いたり、間違えたりしても心配する必要はないと思います。

税務署が届けた電話番号に電話してきてくださるので、それに対応できればある程度の修正は電話で済みそうです。

税務署へ異動届けを出しました

税務署の対応

税務署の対応は署によって違うようです。

引越しから1ヶ月が経ちましたが(2017年12月)、やっと引越し先を管轄する税務署へ異動届けを出しました。

鍼灸院を閉院する際の手続きとして、【鍼灸院廃業手続き・税務署編】と【鍼灸院廃止手続き(備忘録)】の2つの記事を公開しています。

鍼灸院廃業手続き・税務署編

鍼灸院廃業手続き(備忘録)

その中で税務署へ提出する書類の内容について、「この項目にはこういったことを書く」と説明しています。

繰り返しになりますが、税務署に提出する「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」に記入するのは、次の12項目です。

  1. 納税地
  2. 氏名
  3. 生年月日
  4. 個人番号
  5. 職業
  6. 屋号
  7. 異動年月日
  8. 異動前の納税地
  9. 異動後の納税地
  10. 屋号
  11. 所在地
  12. 事業内容

異動前の納税地を管轄する税務署へ提出した書類には、全て記入しました。

ところが、異動先の納税地を管轄する税務署では、9,10,11を記入するようには言われませんでした。

4の個人番号(マイナンバー)については、書いて欲しいが書かなくても問題はありませんと告げられたので、私は書きませんでした。

5,6も必要ない感じでしたが、なんとなく流れで書きました。

異動届けは異動前の納税地を管轄する税務署へ「出て行きますよ」といった意味合いで届けを出し、異動先の納税地を管轄する税務署へは「転入しましたよ」といった意味合いで届出を出します。

「出て行きますよ」の方は全部埋めたにもかかわらず、「転入しましたよ」のほうは書かなくてもよい項目があるのには驚きました。

納税地住所を書き間違えた

「出て行きますよ」の異動前の納税地住所を書く欄に、店舗の住所を記入したにも関わらず、「転入しましたよ」の異動前の納税地住所を書く欄へは引越し前の自宅の住所を書いてしまいました。

実際に登録していた納税地住所は店舗の住所なので、本来は両方共に店舗の住所を書くべきところです。

税務署の担当の方に「店舗住所を登録していたと思うが、自宅の住所を書いてしまいました」と伝えたところ、「たぶん大丈夫です。何かあれば連絡しますね」と言われました。

これまで行った3回の確定申告を引き継ぐための手続きですが、そんな適当で大丈夫なのかと不安になります。

確定申告では毎年同じ番号を記入する欄がありますが、この書類にはその番号を記入する欄がありません。

納税地として登録しているのは、これまでは店舗住所だけでした。

こんなことで本当に確定申告の内容を引き継げるのか不安ですが、大丈夫といわれたのでひとまず様子を見ることにしました。

2017年11月売上公開

2017年11月売上公開

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11月は出張所のみ

2017年11月の売上は30,000円でした。

昨日、11月20日は出張日でした。以前書いた記事にあるように、自宅への出張ではなく、鍼灸院出張所を開設するケースです。

鍼灸出張所を開設する

出張所は自宅から車で1時間15分ほどかかります。来てくださったのは4名のお客さんで、皆さんリピーターです。

ここでの料金は7,500円ですから、売り上げはちょうど30,000円になりました。そこから売り上げの20%を場所代としてお支払いするので、6,000円を貸してくださったお店へ支払いました。場所代を支払えば、手元には24,000円残ります。

往復2時間以上かかるところですが、これくらい売り上げることができれば良しとします。

有り難いお言葉

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鍼灸院を閉めたことで、これまで鍼灸院に来てくださっていた方も出張所へ来られました。

「これまでよりも自宅から遠くなり、料金が6,000円から7,500円になるなど、ご迷惑をおかけします」と謝罪したところ、

「〇〇まで(新しい住所)行くのと比べれば、ここまで来るのも料金が高くなるのもかまいませんよ」とおっしゃってくださいました。

この方は以前の鍼灸院まで、電車で15分ほどのところに住んでいらした方です。出張所までは電車を利用して小一時間と、非常に遠くなりましたが、新しい鍼灸院まではそれ以上に時間がかかります。

すでに月1回か2回のメンテナンススケジュールですから、少し遠くなっても負担にはなっていないようで良かったです。

嬉しいことに、出張所施術の次回予約もしてくださいました。

アルバイトは効率が悪い

昨日が鍼灸院を移転させて、初めての仕事でした。移転したばかりで、自宅兼鍼灸院には当然誰も来られません。

11月1日からここまで、バイトばかりをしていました。おかげでバイトの収入は伸びる一方です。

アルバイトの時給は1,200円です。9時から17時まで働いても、8,400円(休憩1時間)にしかなりません。

鍼灸院は来てくださるお客さんの人数にもよりますが、昨日のように4名来てくだされば24,000円の収入になります。

その差はアルバイトのおおよそ3倍です。これがもし時給1,000円以下のアルバイトでは、もっと差は開くことになります。

このように、収入についてはアルバイトの効率が悪さが際立ちます。あらためて、新しい住所で新規のお客さんを獲得しなければと強く思いました。

ただ、今のアルバイトは事務系のため、体力的に楽なのが救いです。

鍼灸施術料金を考える

鍼灸もサービス業です

インターネットには、毎回5,000円、6,000円といった料金を支払ってまで鍼灸に通う人なんて居ないなどと書かれている記事を見かけます。
それらは全くのデタラメです。
その証拠に、私の所へはそういったお客さんが通われています。

私のお客さんの中には、もっと高額な鍼灸院に通っていた方もいらっしゃいます。
知っている限り、最も料金の高いところは1回2万円以上です。
そこに通っていらした方が、私のところへ通うようになりました。
このお客さんの場合、これまで2万円だったのが6,000円になるわけですから安いものです。
当然のように何度も通ってくださいます。
このように、施術料金の高い安いに関係はなく、値打ちがあると判断されれば、それを支払ってくださる方は必ずいらっしゃいます。
良いサービスには、それなりの料金を支払うのが当たり前だと理解していらっしゃるのです。

技術の安売りはしない

良いサービスは料金も良い値段になる。
これは、どんなサービス業でも同じです。
身近なところで、飲食店がわかりやすい例です。
3,000円のランチもあれば、1,000円のランチもあります。
牛丼チェーン店のようなお店を利用すれば500円もしません。

何が違うのかといえば、サービスが違います。
提供される料理の内容はもちろん、その質も違いますし、接客も違います。
料理で例えればプロの料理人が調理する3,000円のランチと、アルバイトが温めるだけのファミリーレストランのランチは比較にならないほど差があります。
ときどき高級なホテルに食事に行くなどして、良いサービスを肌で感じると良いかもしれません。

実感として、自分がためらわず支払える金額以上の金額を、お客さんから平然と受け取るのは抵抗があると思います。

もし、5,000円の鍼灸施術料金を受け取るのであれば、同じように5,000円支払うようなサービスを定期的に利用すると良いのではないでしょうか。

サービスは有料です

日本人にはサービスは無料だと思っている人が少なからずいらっしゃいます。
また、お客は偉い立場にいると思っている人も多いです。
とんでもない誤解です。
サービスは有料ですし、お客は特に偉いわけではありません。

支払った金額以上のサービスを求める人は、支払った金額以上のサービスを受けないと損をしたと感じるようです。

食べ放題で元をとるといった考えに近いと思います。
このようなタイプの人に来ていただきたくないのが、私の正直な気持ちです。
3,000円程度の品物で、延々とクレームをつけるような人もご遠慮願いたいです。
3,000円を取り戻すために何度も電話したり、1時間も苦言を続ける人がいるそうですが、いったいその人の収入は幾らなのかと不思議に思います。

そんなことをする暇があれば、仕事したほうがよほど有益なことがわからないのでしょうか。

そういった人を遠ざけるために、今後更なる値上げをしても値下げをする可能性はありません。
想像してみてください、1回の施術で2万円いただけるなら、ある程度はお客さんの要望にもお応えしようと思います。
これが3,000円だとどうでしょう、黙って横になって言うこと聞いてもらって鍼して、さっさと帰っていただきたいと思いませんか。
酷いことを言っているように思われるかもしれませんが、これがサービス業です。

鍼灸施術料金まとめ

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長々と書きましたが、施術料金はご自分の提供するサービス内容に見合った額を提示すれば良いのです。

1万円のサービスを提供しているのに、5,000円の施術料では自分でサービスの価値を下げているようなものですし、3,000円程度のサービスなのに施術料を1万円にしてはお客さんの満足度を下げるだけです。

どうしても自分の提供できるサービスの価値がわからないようなら、普段利用している理容室や美容院の1.5倍くらいから始めてみてはいかがでしょうか。

美容院はカットのみの価格です。
たとえば、カットのみ4,000円の美容院なら、6,000円ですね。
3,000円の理容室であれば、4,500円です。

適当に思われるかもしれませんが、そもそも値段のつけ方がわからないのであれば、適当もなにもありません。

妙に謙遜して安い値段にするよりも、少し高いと思うくらいが良いと思います。

ある程度の値段の方が、利用するほうも「6,000円するなら技術も確かだろう」と勝手に思ってくれます。

鍼灸の料金や技術力は、あなたよりもお客さんの方がわからないのですから。

鍼灸出張料金について

鍼灸出張料金について

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出張所での鍼灸施術料金

出張には出張所を開設するケースと、ご自宅に伺うケースの2通りがあります。
病院への出張はご自宅に出張する場合と同じ料金となります。
出張所開設について、詳しくは過去記事をご覧ください。

鍼灸出張所を開設する

出張料金について、出張所(スクール・カフェ・サロンなど)の場合は通常の施術料金に場所代を加算します。
平均すると8,000円までに収まります。
私の鍼灸院まで来てくだされば6,000円ですが、ご自宅の近くや、いつも通っている先で施術を受けれる場合、多くの人にとって8,000円は高くありません。
ご自宅であれば12,000円からですので、比較すればお得感さえあります。

場所代について

場所代は施術料金の20%を目安にしています。
私の基本施術料金が6,000円なので、場所代として支払う20%をそこに上乗せします。

6,000円 × 120% = 7,200円

場所をお借りするからには、貸してくださる方に少しでも多く場所代をお支払いし、お互いがメリットのある状態が理想です。
そこで、この7,200円に300円を加算し、出張時の鍼灸施術料金は7,500円を基本としています。
7,500円のうち、1,500円は場所代としてお支払いします。
私は出張でありながら、通常の6,000円だけが売り上げです。
このような出張先には、私に次の3つのメリットがあります。

1.ひとつの場所へ出張するだけで、そこへお客さんが集まってくださる。
(自宅への出張のように、家から家へ移動する手間が省けます)

2.私のターゲットとするお客さんを効率よく紹介していただける。
(出張先の既存のお客さんを紹介していただける)

3.本来なら通っていただけない地域の方を顧客にできる。そこからの紹介もある。

上記メリットの中でも1番の、そこにお客さんが来てくださるのが非常にありがたいです。

ご自宅での出張施術料金

ご自宅の料金は鍼灸院から車で1時間以内までの距離を基本とし、それ以上遠い場合は30分につき3,000円加算します。
ご自宅でも、ご夫婦がお2人とも施術を受けてくださる場合は、お1人12,000円をお1人10,000円にさせていただくなど、ケースバイケースで料金は変更しています。

自宅への出張施術料金が出張所での料金に比べて高めなのは、車で1時間かけて出張し、6,000円をいただくだけでは赤字になるからです。

往復の2時間と施術時間の1時間で、最低でも3時間拘束されることになります。
出張の準備を加味すれば、1時間当たりの単価は2,000円を下回ります。
ガソリン代も必要です。
ご自宅での施術は神経をつかい、
往復の車の運転も労働ですから、これでは採算がとれません。
そこで、基本料金を12,000円とさせていただき、ご自宅までの距離によっては値引きさせていただいてます。

遠方への出張施術料金

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非常に遠いところへ出張する場合は、1日幾らといった料金になります。
そういった場所は、上限があるものの、1日に複数回施術させていただきます。
事例で言えば、飛行機を利用した一泊2日で、2日間何度でも施術するお約束で1日6万円いただきました。
この場合、宿泊費や交通費は別途ちょうだいいたします。

1日6万円×2日間=12万円(施術料金)
12万円(施術料金)+交通費

こういった出張依頼は流石にまれな例であり、これまでの4年間で2回しかありません。
このように遠方への出張事例があると、もし同じような依頼があったときに直ぐに対応できます。

出張施術とひとことでいっても、様々なケースがあります。
どのような依頼であっても直ぐに応えれるよう、基本となる料金は先に決めておくことをおすすめします。

料金を聞かれて、その返答に詰まるようでは、これまでそういった経験が無いと思われ、場合によっては信頼度が下がり、お客さんを不安にさせることもあります。

営業の仕事をされた経験などあれば、とっさに金額も出てくるでしょうけど、不慣れなである人ほど準備はしておくべきです。
少し多めに設定して、お客さんの様子を見ながら値引きするなどすれば良いと思います。

鍼灸施術料金について

鍼灸施術料金について

Photo by Rajiv Perera on Unsplash

私の施術料金は60分 6,000円です。
きっちり60分間施術するわけではないので、実質1回6,000円といった感じです。
60分と提示しているのは、90分施術した時には9,000円いただきますと、施術料金を提示しやすいように時間で区切って見せるためです。

お話しながらお茶など飲むと、大抵90分くらいかかりますが、料金は60分料金の6,000円です。
時々カウンセリングが長くなり、来院から退院まで120分などとなれば90分か120分で料金をいただくこともあります。

90分:9,000円
120分:12,000円

こういった場合、あらかじめお客さんが120分を希望するケースと、話が長くなりそうなら120分にしますかと、こちらから促すケースがあります。
この辺りは雰囲気です。

基本料金

基本となる60分の料金ですが、初めて開業したときは4,500円でした。
その後、5,400円に値上げして、更に6,000円に値上げしました。
このように2度も値上げしなければならなかったのは、値付けが失敗だったためです。

では、どのようにしてこの値段を決めたのか、お恥ずかしい限りですがここに紹介します。

まず最初に1ヶ月に売り上げたい金額を決めます。
例えば、50万円というふうに、目標額を設定します。
それを営業日数で割ります。

A.50万円 ÷ 25日 = 2万円

次に、Aの2万円を1日の目標来客数で割ります。

B.2万円 ÷ 8人 = 2,500円

本来であれば、このBで算出された2,500円を施術料金とすれば良いのですが、目標とした来客数を100%達成できるとは思いません。
そこで、目標来客数の6割程で計算し直しました。

C.2万円 ÷ 5人 = 4,000円

この4,000円に、気持ち上乗せした4,500円を施術料金としたのが最初です。

しかしながら、私のブログを読んだことがある方ならご存知のように、全く集客が上手くゆかず、思うように売り上げが伸びませんでした。

そこで、お客さんの数をそのままで売り上げを伸ばす方法として、一番簡単な値上げに踏み切ったのです。

値上げするとお客さんが来ない

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「値上げするとお客さんが減るのでは?」

そう思われるかもしれません。
しかし、そういった理由でお客さんが減ったとしても、値上げ後の料金を支払っていただけるお客さんも新たに来られるので問題ありません。
経営する側にとっては、より高い料金を支払ってくれるお客さんに来ていただきたいのが本音です。

結果、客数はあまり変わらずに少し売り上げは伸びました。
その後、2度目の値上げで6,000円としましたが、やはり新しいお客さんは来てくださいます。

同じ来客数でも売り上げは大違いです。
例えば、1日3人来られたとして、4,500円であれば13,500円ですが、6,000円なら18,000円です。

私の鍼灸院は完全予約制です。
予約をコントロールすることで鍼灸院の稼働日を絞り込み、他の日にはアルバイトをするなどして1ヶ月の収入を確保していました。

鍼灸施術料金を値上げしたことで、時間単価も上昇し、平均して時間当たり3,000円以上をキープできるようになりました。

1日5時間も働けば15,000円になる計算です。

アルバイトしながら、ある程度の月収を確保しつつ、十分な余暇を楽しむ生活ができるようになりました。

当然もっと予約を増やして収入を増やすことも大切ですが、それよりも夫婦でゆったりと生活することのほうが私達にとっては豊かな生活だったので、売上は少しずつ上げていけばいいと考えていました。

二足のわらじ

鍼灸施術料金を値上げし、アルバイトと組み合わせることで、そこそこの収入を確保できるようになりました。
(同年代サラリーマンの平均月収には遠く及びませんが)

そして、これから徐々に売上を伸ばそうとしていた矢先に、今回の引越しに伴う移転騒動が勃発しました。

私達が望んだのでなく、外力による引越しと移転騒動です。
その結果、自宅を失い、鍼灸院は閉鎖することになりました。

そして今(2017年11月)、自宅兼鍼灸院として再開する目処が立ってきました。
このブログでは、こういった状況で鍼灸院を再開した場合にどの程度売上があって、どのように売上が推移するのかを公開していきます。

鍼灸出張所を開設する

鍼灸院出張所を開設する

以前の記事のなかで、私はご自宅へ出張するよりも、何処か場所をお借りして、出張所を開設するスタイルが多いと書きました。

今回は、こういった出張スタイルについて、少し詳しく紹介いたします。

私が出張所を開設する所は、ダンススクール、カフェ、アロマセラピーサロンなど、もともとそこにお客さんが定着しているような所です。
そうすることで、そこのお客さんが私のお客さんにもなってくださいます。
そういったお客さんは、あたかもそこのサービスの1つのように私の施術を受け入れてくださいます。
これはもともと私のターゲットとするところが、30代の女性と決めていたことが功を奏したと思います。

ターゲットとする女性像

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以前にも書きましたが、とりあえず鍼を刺して痛みを取るだけといった、対症療法的な鍼に興味はありません。
私の主なターゲットは、子育て真っ最中のお母さん、あるいはバリバリ働くキャリアウーマンです。

主にターゲットとしている女性像を、大きく2つに分けることができます。

先述した女性達の中で、くたくたになりながらも女性として自分を磨き上げることに余念のない女性が主なターゲットの1つです。

2つめは、西洋医学での治療だけではなく、他の治療法を探していらっしゃる女性や、西洋医学的には問題ないとされながら辛い思いをされている女性です。

表面的には綺麗でも、内側でトラブルを抱えている女性は珍しくありません。
普通、男性の私にそういった相談はしにくいと思います。
しかし、自分が普段通っているスクール、カフェやサロンという場所で、そこのオーナーとも顔見知りであれば少しは安心されるようです。
皆さんいろんなお悩みを打ち明けてくださいます。
そういったお話をじっくりお聞きして、治療プランを立てるのが私のスタイルです。

鍼灸出張所を開拓する

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どのように出張所を開拓していったのか、そこに興味を持たれる方もいらっしゃると思います。

答えは簡単なことで、ダンススクール、カフェやアロマセラピーのサロン等、そこのオーナーが私のお客さんです。

当然気に入って通ってくださっているのですから、自分のお客さんを私に紹介してくださいますし、自分の店でコラボイベント的なことをしませんかといった話にもなります。

オーナーが私のお客さんで、そのオーナーのお店に通う女性は、私のターゲットとする女性像にピッタリです。

こうやって、私は出張所とターゲットとするお客さんを獲得してきました。

このように書くと、じゃあそのダンススクール、カフェやアロマセラピーサロンのオーナーをどのように獲得したのかといった話になると思います。

この辺りは、これと決めたターゲットを獲得するためにアレコレ考えてチラシやホームページで地道に宣伝した結果です。

ターゲットを絞らず、誰でもいいから来てくださいといったチラシやホームページではターゲットがぼやけてしまい、紹介率やリピート率は下がるのではないでしょうか。

鍼灸院出張所開設まとめ

私の場合、やりたい施術があって、それに沿うようなお客さんを狙った結果、今通ってくださっているようなお客さんが自然と集まって来てくださいました。

その中には自分のお店を持っている女性が少なくなく、そこをお借りして出張所を開設するといった流れです。

ですから、鍼灸院出張所の開拓ついてはこれといって情報や手法を持ち合わせていません。

まだまだ開業4年目(2017年現在)のひよっこですので、これからは広告宣伝方法をもっと勉強し、色んな所で出張所を開設したいと思います。

鍼灸院にあるもの

鍼灸院にあるもの

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鍼灸院にある物の中で、事務系以外の物を紹介します。

  • 治療道具一式
  • 折りたたみ式ベッド
  • 電気毛布
  • シーツ
  • 毛布
  • まくら
  • フェイスまくら
  • タオル類
  • タオルウォーマー
  • お客さん用のカゴ
  • お客さん用椅子
  • お客さん用洋服掛け
  • お客さん用スリッパ
  • 自分用スリッパ
  • 自分用椅子
  • テーブル
  • エアコン
  • 加湿器
  • サーキュレーター
  • ドライヤー
  • ウォーターサーバー
  • 観葉植物

お客さん用の椅子は2脚あります。
本当であればお客さんと私の1対1ですが、親子で来られるお客さんやご夫婦で来られるお客さんがいらっしゃるためです。
他は特に説明の必要もないと思います。
本当にシンプルで、院内は荷物がなくスッキリとしています。

鍼灸院の移転完了

2017年11月、引越しがひとまずは落ち着き、自宅兼鍼灸院の準備が出来ました。出来たと言っても、ベットなどを配置しただけです。
保健所への申請は、まだ先になりそうです。

保健所へは、鍼灸院の平面図を提出する必要があります。

その平面図にはベッドの位置、消毒設備の位置など、アレコレ細かく書き込まなくてはいけません。

今のところ、玄関を入ったところの廊下を待合室と記載する予定ですが、これもどうなるかわからないので、ちょっと不安を抱えた準備です。

鍼灸院の荷物は少ない

鍼灸院には鍼灸整骨院にあるような大きくて、重たい設備がないので移転が手軽です。
鍼灸院は私1人でやっていますから、ベッドも折りたたみ式が1台だけです。※1
鍼灸院にあるものは、全てコンパクトカーに積み込むことができます。さすがに1度で全部は無理ですが、コンパクトカーの往復で移転可能です。
それくらい荷物は少ないので、出張の際はタオルウォーマーなども含めて一式持って行きます。

※1:女性鍼灸師を希望するお客さんがいらした時は、友人の女性鍼灸師さんにお願いしています。

出張には全部持って行く

出張の際には折りたたみ式のベッド、シーツ、毛布、タオルなど一式を持っていきます。
ベッドは鍼灸院用と出張用の2台を持っています。以前はベッド1台を鍼灸院、出張と両方で使っていたので準備が少々面倒でした。
そこで新しいものを1台購入し、古い方を出張用、新しいものを鍼灸院用としました。
出張にわざわざベッドは要らないだろうと思われるかもしれません。
私の出張はお客さんのご自宅に訪問させていただくことよりも、何処かで場所をお借りして、そこへ出張所を開設するようなスタイルのほうが多いのです。

ご自宅への出張

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ご自宅への出張のように、ベッドを置くことができない部屋の場合はお客さんに準備をお任せしています。

ベッドやヨガマットなど、お客さんによってその準備は様々です。

お客さんの足にまとわりつく猫をよけながら施術するなど、ご自宅への出張には鍼灸院にない楽しさがあります。

鍼灸院にあるもの:まとめ

とにかく荷物が少ないのが鍼灸院の良いところです。
車1台でどこへでも出張できるし、移転だって楽勝です。

上に挙げていなくて、鍼灸院にあるものの中で、大切なのはお茶や食器類です。
お客さんに飽きられないように、数種類のお茶や、時にはお茶菓子を常備しています。
どうしてもカウンセリングが長くなるので、お茶やお菓子といったサービスは欠かせません。