住居・鍼灸院 どちらを優先するか

住居と鍼灸院 そのバランス

前回までに、鍼灸院を閉院すると決めたことと、新たに自宅兼鍼灸院となる物件を探すことになった経緯を書きました。

物件探しといっても、住居と鍼灸院どちらを優先するかで悩みました。包括的に考えた結果、住居(生活)を第一とすることにしました。

抽象的ですが、これから暮らす街を選ぶ基準を「その街その家で楽しく暮らせるか」というポイントに絞りました。それでいて鍼灸院としても利用できる 物件を探すのです。

具体的には、店舗を出すような立地でなくとも、楽しく暮らせるような街であったり立地であれば良しとするといった考えです。

 楽しく暮らせる街とは

楽しく暮らすといっても、その基準は十人十色だと思います。大雑把に分けるとしたら、都会で暮らしたい人と田舎で暮らしたい人ではないでしょうか。

私達は都会と呼ばれるような街で暮らしています。(2017年10月現在)

マンションの1階部分には飲食店やフィットネスクラブ、2,3分歩けばコンビニは2件あり、駅まで5分です。30分もあれば新幹線にだって乗ることができます。

このような立地が良いと思う人もいれば、こんな騒がしいところで暮らせないという人もいらっしゃるでしょう。

今回の引越しをするにあたって、同じような街に住むのか郊外に行くのかといった話し合いに私達夫婦は多くの時間を割きました。

物件選びの条件

私の鍼灸院は自宅よりも更に街の中心にあります。

小さなビルの5階ですが、鍼灸院経営を考えるならそんなに悪くない立地です。

今回探すのは住居兼鍼灸院として使える物件です。自宅と鍼灸院といった使い方がし易い間取り、お客さんが利用し易い環境、予算内に収まる家賃が主な条件です。この条件ではとてもじゃないですが、今の鍼灸院と同じ立地で住居兼鍼灸院として使えるような物件が見つかるとは思えません。

ワンルームマンションでも6万円ほどの家賃は必要な地域です。3LDKや4LDKのマンション(一戸建てはまず無理)なら12万円からといった相場感です。

その中から綺麗で、お客さんに生活感や不潔感を感じさせること無く、住居と鍼灸院を両立させる間取りの物件なんて見つかる気がしません。あったとしても予算オーバーです。

必然的に今の自宅や鍼灸院のある、街の中心から外れた地域で物件を探すことになりました。

物件探しについては、「物件探し」というカテゴリーにまとめました。興味のあるかたは是非読んでみてください。

鍼灸院を続けるという選択

繰り返される鍼灸院移転

Photo by Hello I’m Nik on Unsplash

始めて開業したのは、4年前。そこで3年間営業し、他の街へ移転しました。

始めて開業した街から2番目に開業した今の(2017年10月現在)鍼灸院まで20km離れています。それでも多くのお客さんに通い続けていただき、本当に嬉しかったです。

そして今回決まった、3度目の開業の街までは今の鍼灸院から40km離れています。

鍼灸院は荷物がないから移転が楽だと言われますが、まさか5年ほどの間に2度も移転するとは思ってもみませんでした。

やむを得ない引越し

3度目の開業をすることになったのは、自宅の引越しが発端です。自発的な引越しではなく、強制的なものだと思ってください。

引越ししたとしても、これまで通りテナントへ通勤すればいいのではと思われるかもしれません。ところがそうはいかないような事情があるのです。

事情、事情といっていますが、ようするに「お金」の問題です。どういった問題かは書けませんが、テナントを借りて鍼灸院を経営できるような経済状況ではなくなりました。

私達夫婦は突然そのような状況に追い込まれたのです。この秋には自宅を引き払って、新しく住むところを決めて引っ越さなくてはいけません。

 選択肢は2つ

引越ししても、妻はこれまで通り今の勤めを続けます。

テナントを解約しなくてはいけない私の選択肢は2つ。

  1. 鍼灸院経営をやめて何処かで勤める
  2. 自宅で鍼灸院を続ける

新しくテナントを借りる資金力の無い状態では、この2つの選択肢しかありません。

何度となく妻と話し合い、2番の「自宅で鍼灸院を続ける」を軸に、「アルバイトで安定収入を得る」という結論に至りました。

全くの新天地で資金もなく、いちから鍼灸院を始めるわけです。当然最初はお客さんも来ないので、私には収入がありません。よって、アルバイトで安定した収入を確保する必要があります。

鍼灸院での収入が安定して家計を賄えるようになるまで、アルバイトを中心に働くという方法を選びました。

この結論に至るまでイライラもしましたし、落胆もしました。やや自暴自棄にもなりかけました。

しかし妻の理解もあり、アルバイトをしながらでも好きなことを続ける道が見つかりました。

そうと決まれば住むところを探さなくてはいけません。住むだけではなく、鍼灸院としても利用するので、そのあたりも考慮しての物件選びとなれば難航するのは必至です。

こういった経緯を経て、私達は9月(2017年)の中旬より物件探しを開始しました。物件を探すにあたって、店舗(鍼灸院)であることに重点を置くのか、生活の中心である住居であることに重点を置くのかをじっくり考えました。そのあたりのことを「住居or鍼灸院 どちらに比重を置くか」という記事にしました。興味のある方は読んでみてください。

3度目の鍼灸院開業

鍼灸院を開業する方へ

Photo by Annie Spratt on Unsplash

私は鍼灸師です。自宅を引き払い、今の鍼灸院も閉院することになりました。

そしてこの秋、3度目の開業をする予定です。

鍼灸院を開業しようなんて人は多くないと思います。鍼灸整骨院なら多くの人が開業を目指していらっしゃるのではないでしょうか。

鍼灸院を開業する人なんて、ほんの僅か。そのほんの僅かな人に向けて、少しでもお役に立てればと思う気持ちでこのブログを書くことにしました。

2度の鍼灸院移転

はじめての開業は小さな町のバス通りに、8坪のテナントを借りました。

1階路面で家賃は10万円でしたが、8万円まで安くしていただけました。家賃は交渉できないと思っている方もいらっしゃいますが、交渉できるので必ず交渉してください。

数年後に高層ビルが立ち並ぶ、都会と呼ばれるような街へ移転しました。これが1度目の移転です。

都会では1階路面のテナントなんて、夢のまた夢といった家賃です。そこで、1階はカフェや洋服屋といった小さなビルの5階のテナントを借りました。

家賃は共益費込みで75,000円です。同じビルの1階は38万円です。広さもあるので高いのは当然ですが、とても借りることはできません。

そして今年、諸事情により自宅を引っ越すことになりました。自宅の引っ越しに伴い、再び鍼灸院を移転させることになりました。これが2度目の移転です。

今回はすっかり資金が無くなり、3店舗目を借りることができません。そこで、これまでとは違う方法で開業することになりました。

3店舗目がこれまでと違うのは、テナントを借りるのではなく、自宅で開業することです。これしか方法がありませんでした。

3件目を開業させる経営上手な鍼灸師は少ないですが、3度開業する鍼灸師も少ないと思います。

テナントを2件借りた後、今度は住居兼鍼灸院です。これもせっかくの経験ですから、これまでのことや、これからのことを書いていきます。

なぜ2度の移転と3度目の開業に至ったのか、そのあたりのことは「鍼灸院を続けるという選択」のなかで簡単に説明しております。興味のあるかたは読んでみてください。

鍼灸院を続けるという選択